功労者だが… バレンティンの〝引退示唆〟に古巣・ヤクルトがヤキモキ

古巣も戸惑っている

古巣にも戸惑いが広がっている。ソフトバンクのウラディミール・バレンティン外野手(37)のことだ。5日深夜に自身のツイッターで「スワローズ(の選手)として引退すべきですか?」(現在は削除)と突如ツイートして引退を示唆した。さらに続けて「日本での最後のシーズンの時が来ました。神宮(球場)ですべてのファンの前で記念試合ができることを願います」と投稿。こちらのツイートは11日現在もそのまま残っている。

ヤクルト関係者の一人は「(ツイッターを)見た」と明かした上で、困惑気味にこう話す。「今は外国人選手はオスナ、サンタナがいる。こういう(コロナの)厳しい状況で残りの年俸も払えないと思うし…ちょっと考えられないね」

オスナは61試合で打率3割1分5厘、9本塁打、33打点。サンタナも60試合で2割9分、7本塁打、28打点とチームの中心としての活躍を見せている。バレンティンは外国人枠ではないが、位置づけとしては外国人選手と同じだという。

また引退試合のために1日だけ契約することにも、前出の関係者は「米国ではよくあることだけど、日本では難しいんじゃないかな?」と懐疑的。ヤクルト時代の2013年にプロ野球記録の60本塁打を達成するなどした功労者だが、取り巻く状況は厳しい。

© 株式会社東京スポーツ新聞社