夏の甲子園 長崎商 13日初戦 長崎商・西口監督「終盤に勝ちきる展開を」 熊本工・田島監督「バッテリーがポイント」

長崎商・西口博之監督(写真左)、熊本工・田島圭介監督

 長崎代表の長崎商は第4日の第1試合(13日8時)で熊本工との1回戦に臨む。相手は春夏計43度目の出場で、夏は3度の準優勝も経験している難敵。伝統校同士による九州対決を前に、長崎商の西口博之監督と熊本工の田島圭介監督に互いのチームの印象や意気込みを電話取材などで聞いた。

 -相手の印象を。
 西口 強打者の中にも“巧”打者がいる攻撃のチームという印象。特に左打者はいいイメージがある。守りはエース吉永君の変化球。丁寧に投げ分けて打ち取るので見極めが大事になる。
 田島 毎年のように練習試合をしているが、制球の良い投手がそろい、守備も堅い。(自身が中学まで長崎で過ごし)強い伝統校というイメージは以前から持っている。

 -警戒する選手は。
 西口 1番打者の古閑君。足も速いポイントゲッター。彼を出塁させないようにしたい。捕手の沼君も落ち着きがある。
 田島 3番打者の大町君は広角に打ち分けることができる。背番号1の城戸君は打撃も良いので注意したい。

 -目指す試合展開は。
 西口 失点は覚悟している。4、5点勝負かなと。ビッグイニングを与えないこと。(終盤の逆転勝ちが続いた)県大会と同様に守備からリズムをつくり、後半まで接戦でいって勝ちきる。
 田島 投手陣が3~4点に抑え、いい形で攻撃につなげる。相手は終盤に強い。こちらも食らいついていきたい。練習では軽快な動きを見せていて、打者陣は逆方向に強い打球を飛ばせている。

 -キーマンは。
 西口 攻撃は大町。最近「ジャンボコンビ」と呼ぶ身長194センチ、体重96キロの鬼塚と184センチ、88キロの松井にも一本が出そう。守備は遊撃手の横田に支えてもらいたい。
 田島 バッテリー。捕手の沼が投手陣を引っ張って(ピンチを)最少失点で切り抜けられるか。(打者の立つ位置も見て)ストライクゾーンの上下左右と奥行きをうまく使って抑えたい。

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