新潟県が小千谷市に市内の飲食店従業員向けの臨時PCR検査所を開設

デモンストレーションで綿棒に唾液を染み込ませる関係者

新潟県は11日、小千谷市内の飲食店従業員を対象とした臨時PCR検査所を開設した。臨時PCR検査所は県内5か所目で、場所は非公開であるが、対象者へは市からチラシなどの案内が配布される。

現在、新潟県内では新型コロナウイルス感染症の新規感染者が先週の1.5倍、週に500人以上となるなど急激な増加が見られているが、小千谷市では飲食店由来の集団感染が出るなど連日十数人規模の感染者が発生しており、地元からは検査所設置の強い要望があった。

検査所は開設直前に報道陣へ公開され、関係者によるデモンストレーションを実施。その後、午前10時から一般受付が開始された。

新潟県福祉保健部感染症対策・薬務課の星名秋彦課長は「飲食店の従業員の方々に来てもらい、安心して業務に従事してもらうように設置した。私たちも小千谷市でこれだけ感染が拡大していることに驚いており、感染を食い止めたい。現在、県内の感染は県外由来の人の飲食店での感染が圧倒的に多い。飲食店が危ないというのではなく、普段見たことのない人が集まり、家庭や職場で感染を広げるケースが大変多い。飲食店の事業主や従業員には積極的にPCR検査を受けてもらいたい」と話した。

最後に看護師に提出する

最初に検査の説明を受ける

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