ライオンズの若き龍・綱島龍生選手の活動報告 〈4〉まだ見えぬ開幕へ着実に

 プロ野球開幕が延期となり、自主練習の日々が続いている。監督やコーチが不在の中、選手は自分で考え、体の状態を維持しなければならない。3年目を迎え、1軍昇格を目指す綱島龍生も今できることに専念する。

 現在は若獅子寮の中で生活する綱島だが、緊急事態宣言がなされてから寮生は1カ月間の練習メニューを自ら組み立て、日々レポート報告をしている。「今はこの自主練習期間が終わった時にいつでも試合に出られる状態にすることを目的としてやっています。レポートもそこを意識して書き、練習後に提出しています」

 基本的な練習内容は、アップ・キャッチボール・ノック・投手が投げてくれる日はシート打撃、そしてマシン打撃だ。

 自主練習期間中に宮川哲(2019年ドラフト1位)がバッティングピッチャー役となり、久しぶりの打席に立った。「いい球を投げられていました。ボールも見えていたし、ヒット性の打球を打つこともできました」と満足げに話す。

自主的に打撃練習をこなす綱島(球団広報部撮影)

 普段のマシン打撃ではカーブ、直球を〝低いライナーで強い打球〟という意識で取り組んでいるが、その成果がしっかり出た瞬間でもあった。

 綱島自身、いつも通りまではいかずとも、練習を積む環境はあるが、全国の球児たちは試合はもちろん、練習も満足にできない日々が続く。「僕たちも外でなかなか身体を動かせなかったり、思うような練習をできないこともあります。球児の皆さんにはぜひ、一人でいる時間が長い分、そこを有効に使ってほしいと思います。この期間でいろいろなことを考えてやっていくことが皆さんのレベルアップにつながると思いますし、工夫してやってほしいですね!」とエールを送った。

 そして、綱島自身もまだ見えぬ開幕に向かってしっかり準備を進めていく。(西武ライオンズ広報部)

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