【藤井勘一郎コラム】M・デムーロ騎手と一緒にロングライド いい気分転換になりました!

М・デムーロ騎手(左)と一緒にライドを楽しみました(藤井騎手提供)

皆さんこんにちは、藤井勘一郎です。

先週日曜日で東京オリンピックも無事閉幕しましたね。我々ジョッキーも、オフの時はもちろん、競馬の合間にもジョッキールームで日本勢を応援していました。

特に熱が入っていたのがゴルフと自転車競技。ゴルフはジョッキーの中にもプレーをされている方が多く、例えば幸ジョッキーはプロ級の腕前なのだとか。自転車はその独特な駆け引きなどに競馬との共通点が多いからでしょうか。この2つの競技以外にも日本勢はメダルラッシュで大活躍でしたね。選手の皆さん、お疲れさまでした。

今回の写真は、ミルコ・デムーロジョッキーとトレセン調教後に信楽方面へライドした時のものです。60キロ近い距離を走りましたが、彼はとにかく下りのスピード速く、すごい度胸に驚かされます。

ライドの途中で一緒に川に飛び込んだりして、楽しい時間を過ごさしてもらいました。ミルコさんといると、何かオーストラリアなどで海外生活をしていたころと同じ気持ちになりますね。

先週は新潟競馬場まで車で往復したのですが、帰路に下道で海沿いを走った時にもオーストラリア時代を思い出しました。あちらは海側に主要な競馬場がありますし、車での長時間移動は当たり前です。それこそ、見習いジョッキーの頃は枕とブランケットを車に積み込んで、競馬の後は車中泊して翌朝の調教に臨んだこともありました。今回は休憩を挟んで6時間ほどのドライブでしたが、あの頃を思い出して楽しかったですし、いい気分転換になりました。

さて、今週から小倉競馬が再開。日曜5Rの新馬戦芝1800メートルではナニハサテオキに騎乗させていただきます。お姉さんのモズアーマーも同じ村山厩舎の管理馬で結構手を焼く仔だったそうです。この仔もヤンチャな部分がありますが、坂路でも好時計が出ていて、調教で跨った感じでは良くなりそうな雰囲気があります。

ヤンチャさ(=前向きさ)や闘志は競走馬には必要な要素。後はそのヤンチャさを、いかに走る方向にコントロールするかが重要です。上手にエスコートして好結果に導けるようにベストを尽くしますので、応援よろしくお願いいたします。

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