赤木さんが財務大臣らに行政文書の開示を請求

 森友学園問題をめぐり、上司から決裁文書の改ざんを強要され、改ざん後に自殺した近畿財務局元職員赤木俊夫さんの妻・雅子さんが11日、財務大臣と近畿財務局長に対して、財務省の報告書を作成する際に集めた文書や検察の任意捜査の際に提出した文書に関する行政文書の開示請求を行った。

 雅子さんは「(裁判を通して提出された)赤木ファイルでは分からなかった事実を明らかにするために開示請求した」といい「行政文書の開示は第三者委員会を立ち上げ、公正中立な調査を実施するためにも必要です」と開示を求めている。

 また「赤木ファイルには財務省内部のやり取りは殆ど記載されていなかった」とし「近畿財務局内部の様子も一部しか記載されておらず、分からないことがたくさんあります」としている。

 そのうえで「財務省や近畿財務局の中で行われたことが隠されたままでは、夫と同じような悲劇がまた繰り返されます」と不都合な決裁文書を改ざんするという民主主義の根幹にかかわる不正や関わった職員が自責の念から自殺に追い込まれるという不幸な事件の再発防止に真相究明が必要だ。(編集担当:森高龍二)

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