WOWOWは、8⽉12⽇（木）より中国で爆発的大ヒットをおさめた時代劇「山河令」を毎週木曜深夜0時から放送。全36話。
次々と個性的なキャラクターたちが登場してくる「山河令」の世界は魅力がいっぱい。たくさんの登場人物がいて独特の世界観がありますが、何も難しいことはありません。これさえ知っておけばスムーズに物語に入り込めるというポイントをネタバレなしで解説します。
物語の舞台となるのは、武術を競う大小さまざまな門派が群雄割拠する江湖と呼ばれる世界。各門派では、掌門と呼ばれるリーダーの下で弟子たちが武術の修業に励んでいます。
その中でも大きな勢力を誇っているのが、五湖盟と呼ばれるグループ。彼らは江湖を守る正義の陣営として影響力を発揮していますが、ある秘密がありました。
20年前、容炫（ロン･シュエン）という男が、各門派が持つ武術の奥義を一つに集めれば前人未到の絶技があみ出せると野心を抱き、各門派から奥義書などのお宝を盗むと、それらを収める天下一の武庫を建てました。その武庫を開くための鍵・琉璃甲は５つに分けられ、それを手にした5人が五湖盟を結成したのです。
この20年、武庫は封印されたままで、江湖の平和は辛うじて保たれてきました。しかし、この武庫の噂は江湖に広まり、お宝を自分のものにしたいと考える人々が琉璃甲の争奪戦を始めます。
主人公となるのは、周子舒（ジョウ･ズーシュー）と温客行（ウェン･コーシン）。
周子舒は10年前、若くして四季山荘という門派を受け継ぎました。その後、弟子たちとともに北方を拠点とする晋王の特務機関・天窗として活動するようになりますが、天下を手に入れたいと野望を抱く晋王のもとで天窗は非道な暗殺組織となり、周子舒は仲間を全て失ってしまいました。
そんな人生を悔いた彼は、体に釘を打ち込む極刑・七竅三秋釘を自らに課して天窗を足抜けし、晋王と縁を切ります。この極刑によって彼の寿命はあとわずかとなり、扮装術で顔を変えた彼は放浪の旅に出ます。
一方、そんな周子舒の行く先々に現れるようになるのが、武術に秀でた謎めいた人物、温客行です。彼も曰くつきの過去がありそうで、その正体や意図は不明ですが、周子舒を熱烈に追いかけて、たびたび彼の危機を救います。
そして、この2人もまた琉璃甲の争奪戦に巻き込まれていきます。
＜あらすじ＞
朝廷の暗殺組織「天窗」から抜け出すために、⾃⾝の体にくぎを打ち、代わりに残された3年間の⾃由を得た「天窗」の元⾸領、周⼦舒（チャン・ジャーハン）は謎の男、温客⾏（ゴン・ジュン）と出会い、⼀夜にして無敵になれるといわれる武庫の鍵「琉璃甲」をめぐる壮⼤な争いに巻き込まれていく。
TEXT： 小酒真由子（フリーライター）
Edited：小俣悦子（フリーランス編集・ライター）
