【新型コロナ】12日神奈川、2人死亡1807人感染 50代の大和市議も

 新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県内で12日、新たに2人の死亡と、10歳未満~90代の男女1807人の感染が新たに確認された。うち1251人の感染経路が不明。県内全体の重症病床使用率は11日時点で91.46%となり、90%を超えた。県の担当者は「非常に危機的な状況だ」と話している。

 横浜市は、70代男性が死亡したと発表した。男性は7月24日に市内の病院で検査を受けて陽性と判明。8月8日に死亡した。高血圧や不整脈などの基礎疾患があったという。

 茅ケ崎市は、同市在住の80代女性の死亡を発表。女性は、クラスター(感染者集団)が発生した市内医療施設に新型コロナ以外の疾患で入院中、7月26日に陽性が判明。当初は無症状だったが、8月10日に死亡した。

 横須賀市では、11~12日にかけて市内の海上自衛隊の部隊で7人の感染が確認され、市は新たなクラスターと判断した。市内の海上自衛隊では現在、他に三つのクラスターが発生している。

 県によると、大和市議の50代男性の感染が判明。氏名などは非公表。また県は、11日に感染者として公表した座間市の30代男性、海老名市の30代男性2人、厚木市の50代女性について、10日の発表者と重複していたため取り下げた。

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 横浜刑務所は12日、管轄する小田原拘置支所(小田原市扇町)の30代女性職員1人の感染が確認されたと発表した。同拘置支所での感染は初めて。

 在日米陸軍は同日、米陸軍関係者11人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。

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