〝頼れるアニキ〟になれるか。勝率5割の4位から巻き返しを図るソフトバンクで、キューバの大砲・アルフレド・デスパイネ外野手(35)がキーマンに浮上している。
ここまでの成績は27試合に出場して打率2割2厘、1本塁打、6打点。開幕3戦目に1号本塁打を放ったが、そこから86打席ノーアーチで二軍落ち。5月下旬に出場した東京五輪予選で左胸部付近を負傷し、リハビリ調整となっていた。
そんな中でグラウンド内外での活躍に期待が集まっている。「(中断期間中に獲得した)アルバレスのサポート役としてやっぱり存在は大きい。それに本人も刺激になるんじゃないか。頼りになる〝先生役〟としても『いいところを見せてやろう』と燃えるところがあるでしょうからね」(チーム関係者)。
後半戦の起爆剤候補がBCリーグから緊急補強したダリエル・アルバレス外野手(32)だ。アルバレスは亡命しているが、デスパイネはキューバ時代からの親友でもある。以前も新加入したグラシアルとベンチ内で頻繁に打撃談義を交わしてきたように、公私にわたるレクチャーはチームとしても頼りになるところ。また、かつてグラシアルとアベックアーチを量産したように、キューバ出身の〝同士〟の活躍はモチベーションになるはずだ。
チームの中核を担うキューバ軍団だが、グラシアルに復帰の見通しが立たず、モイネロも左手首の違和感で後半戦の開幕前にリハビリ調整となった。そんなピンチに〝親分格〟の大暴れに注目だ。