フェラーリF1代表、タイトル争いはハミルトン優勢と見るも「マックスを応援している」

 フェラーリF1のチーム代表であるマッティア・ビノットは、ルイス・ハミルトン(メルセデス)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)による2021年のタイトル争いが最後まで激しい戦いとなることを期待している。ビノットはハミルトンが勝つと考えているものの、フェルスタッペンのタイトル獲得を望んでいるという。

 ビノットは、そう遠くない日にフェラーリのドライバーたちが現在の先頭集団の常連に加わる名誉を得ることを期待している一方で、F1のトップライバルたちの熾烈なバトルを、ファンとしての情熱を持って見守っている。

 しかしながら、ビノットは妥協のない戦いの結果については気持ちが分裂していることを認めている。

「ふたりの偉大なドライバーによるエキサイティングなチャレンジだ。彼らが最後まで戦うことを願っている」とビノットはイタリアの『Gazzetta』のインタビューで語った。

「もし賭けをしなければならなかったら、私はルイスに賭ける。なぜならメルセデスは最後には勝つからだ。だが私はマックスを応援している。現状を打破するのはF1にとっていいことだろう」

2021年F1第11戦ハンガリーGP 予選後のマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とルイス・ハミルトン(メルセデス)

 フェラーリの才能あるドライバーたちについてビノットは、シャルル・ルクレールとカルロス・サインツJr.が2021年のグリッドにおける最高のラインアップを形成しているという意見を繰り返した。

「ルクレールとサインツJr.はF1で最高のペアだと確信している。彼らは才能があり、速くて若い。将来を約束されている」

「シャルルのことは分かっている。彼は我々のアカデミーで育ったからね。彼の能力に疑いの余地はない。モンテカルロでの予選と、ハンガリーでのスタート時のアクシデントは不運だったが、あれがなければ彼は優勝と2位の座を獲得していただろう。彼はレースでのビジョンとタイヤマネジメントの点で成長している」

「カルロスが私を驚かせることはなかった。彼と契約する前、我々は彼の性質を分析した。彼はしっかりした実力があり、チームにポイントをもたらす。彼のエンジニアとのコミュニケーションは明快だ」

「彼は馴染んできているし、マシンをいっそう理解するようになっている」

2021年F1第11戦ハンガリーGP シャルル・ルクレール&カルロス・サインツJr.(フェラーリ)

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