【12日】長崎県内 過去最多74人コロナ感染 陸自相浦でクラスター

12日発表の市町別感染者数(左)、新型コロナウイルス感染者の入院状況(11日午後7時現在)

 長崎県などは12日、県内9市1町で新たに計74人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。1日の感染者公表分としては、5月8日の65人を上回り過去最多。佐世保市でも1日最多の25人を確認し、陸上自衛隊相浦駐屯地で計7人の新たなクラスター(感染者集団)が発生した。
 長崎市の新規感染者は33人で、このうち18人が感染経路不明。県外在住の20代男性会社員は10日に市内に帰省し、自主的にPCR検査をして陽性が判明した。県外の20代女性は市内出張中に喉の痛みを訴え、医療機関を受診し感染が分かった。他の15人は市内陽性者との接触があった。
 佐世保市では、陸自相浦駐屯地で12日までに7人の感染が分かり、市はクラスターと認定。7人とも業務で接触していた。このクラスターとは別に、隊員の感染も確認した。陸上幕僚監部によると、陽性者と関わった他の隊員の検査を順次進める。
 同市内の県教職員の30代男性の感染も判明。同市の新規感染者のうち、20~50代の男女5人は感染経路が不明だった。
 南島原市農林水産部の50代男性職員も感染。同市によると、発熱前日の10日は市有家庁舎で勤務したが、市民とは接触していない。同庁舎を既に消毒し、通常業務を行っている。
 長崎、佐世保両市以外で確認された16人のうち、初発事例は、諫早市の50代女性と平戸市の年代非公表女性の計2人。

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