沖縄コロナ、子育て世代で急拡大 感染者8割が40代以下

 12日に新たな感染が確認された732人のうち、8割を40代以下が占め、子どもとその親に当たる世代で感染が急拡大している。玉城デニー知事は会見で「子どもを守るのは大人の責任だ。学校や保育所、家庭内で子どもたちを感染させないため、守る取り組みを進めていく」と強調した。保育所や放課後児童クラブなどへの抗原簡易キットの導入、学校PCR検査の保育所への拡充を発表し、感染予防の徹底も呼び掛けた。

 732人の世代別内訳は、最多の20代が183人で、30代が142人、40代が98人、10歳未満が85人、10代が83人と続く。40代以下の感染は全体の80.7%となった。

 推定感染経路が判明しているのは約4割の305人。内訳は家庭内192人、職場46人、施設内16人、友人知人39人、飲食7人、その他が5人。

 県の糸数公医療技監は「かなりの急拡大だ。対策本部としても非常に危機感を持っている」と懸念を示した。

 米軍関係は嘉手納基地とキャンプ・フォスター、トリイ通信施設で各3人、キャンプ・キンザーとキャンプ・コートニーで各2人、その他1人の計14人の感染が報告された。

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