キッズスケーターの登竜門 早岐小3年 田島くん 九州・沖縄大会で準V

「友達と滑ることが楽しい」と笑顔を見せる田島君=佐世保市、スケボーエリア

 キッズスケーターの登竜門といわれる、日本最大級のスケートボード大会「FLAKE CUP 2021 JAPAN TOUR九州・沖縄大会」で、長崎県佐世保市立早岐小3年の田島友翔君(9)が準優勝した。田島君は、各地域の上位入賞者が参加し、来年1月に千葉県で開催されるチャンピオンシップに出場する。
 キッズアパレルブランド「FLAKE」が2007年から毎年開催。東京五輪スケートボードで金メダルを獲得した堀米雄斗選手や四十住さくら選手ら、その後プロスケーターとなる選手が数多く出場している。
 今年の九州・沖縄大会は7月17日に熊本県で開催。田島君が出場した小学3年以下の部門には22人が参加し、45秒の持ち時間でスケートボード台「ランプ」で技を競い合った。田島君は、しっかり板に乗り、安定して技を決められた点が評価された。「初めての入賞だし、一生懸命練習した成果を出し切れてうれしかった」と入賞の喜びを話した。
 田島君は父親の勧めで小学2年の時にスケートボードを始めた。当初は週末に自宅近くの公園で遊ぶ程度だったが、昨年夏ごろ、同市平瀬町の佐世保公園内にあるスケボーエリア、通称「パーク」を訪れたのがきっかけで本格的に練習するようになった。
 市内でスケートボード専門店を経営する冨田拓郎さん(44)に技などを教えてもらえるようになり、平日も放課後にパークを訪れ、一日5時間ほど練習するように。冨田さんは「新しい技に対する好奇心が強く自分から積極的に聞いてくる。できなくても立ち上がって笑顔を見せる前向きさがある」と話す。
 現在は、チャンピオンシップに向け毎日朝から練習に励んでいる。田島君は「パークに来ると冨田さんや友達に会える。一緒に滑ることができたり、技ができるようになったりすることが、とにかく楽しい。将来はオリンピック選手になって金メダルを取りたい」と笑顔を見せた。

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