「心の満腹感」 長濱ねるさん 五島百景じっくり鑑賞 長崎県美術館

山本二三展を鑑賞する長濱さん=県美術館

 長崎市出身で幼少期を五島列島で過ごしたタレント、長濱ねるさんが12日、同市出島町の県美術館を訪問。五島市出身のアニメーション映画美術家、山本二三さんの個展「『五島百景』完成記念 山本二三展 the BEST」(長崎新聞社、県美術館主催、大誠ハウス特別協賛)を観覧した。
 長濱さんは2015年、アイドルグループ「欅坂46」のメンバーに加入。19年7月にグループを卒業後は、雑誌でのエッセー連載やテレビ出演など多方面で活躍している。
 長濱さんは、13日に開かれる山本二三さんの作品群「五島百景」の完成記念イベント(長崎新聞社主催、松園尚己記念財団特別協賛)への出演のために来崎。「時をかける少女」などのアニメ作品で山本さんが手掛けた精密な背景画や、五島列島の海、集落を色鮮やかに描いた五島百景の一つ一つの作品をじっくりと鑑賞。自身が暮らした新上五島町の奈良尾神社のアコウの絵の前では、「この木の下で鬼ごっこをしていた」と声を弾ませた。
 観覧後、長濱さんは「一つ一つの作品に見応えがあり、“心の満腹感”が高かった。特に(五島百景は)温かな思い出を引き出してくれた」と笑顔で話した。
 同展は9月5日まで開催。


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