諫早・千々石ミゲル墓所推定地 18日から第4次発掘調査

CFで1000万円以上集まる

©株式会社長崎新聞社

千々石ミゲル墓所推定地の第3次調査で出土した人骨=諫早市

 天正遣欧使節の一人、千々石ミゲルの子孫や識者、有志でつくる「千々石ミゲル墓所調査プロジェクト」は12日、長崎県諫早市多良見町のミゲル墓所推定地で、18日から第4次発掘調査を始めると発表した。第3次調査(2017年)では、墓石に向かって右側から埋葬施設が見つかり、出土した骨や歯はミゲルの妻のものと推定されている。最後と位置付けている今回の調査では、ミゲルが眠っている可能性がある左側を中心に調べ、真相解明を図る。
 ミゲルは現在の雲仙市千々石町生まれ。4人の使節で唯一、キリスト教を棄教したとされるが、後半生は謎が多い。ミゲルと、妻とみられる男女2人の戒名が刻まれた墓石は04年に発見が発表され、14年から発掘調査が続いている。前回調査ではキリスト信仰用具の一部とみられる玉やガラス板、推定年齢25~45歳の女性の歯、骨の一部などが出土した。
 今回、地中レーダー探査で反応があった左側を中心に発掘し、埋葬施設の存在や遺骨、副葬品などの有無を確認。前回と同じ石造物研究者の大石一久氏、田中裕介別府大教授の体制に加え、発掘調査指導委員会(委員長・谷川章雄前日本考古学協会長)を設置し、調査に臨む。18~20日は発掘準備、23日から着手する。
 同プロジェクトがクラウドファンディング(CF)で第4次調査の資金調達の協力を呼び掛けたところ、目標金額600万円に対し、全国から1千万円以上が集まった。ミゲルの子孫で、同プロジェクト代表の浅田昌彦さん(67)=川崎市=は「誰の墓なのかが明らかになればと期待している。この墓所に何があるのか、どういう意味があるのかを解明したい」と話した。