【MLB】大谷一問一答 5戦連続QS7勝目も「MAXの状態でない」ゲレーロJr.は「一番いい打者」

会見に臨んだエンゼルス・大谷翔平(画像はスクリーンショット)

ゲレーロJr.との直接対決「楽しかったですね」

■エンゼルス 6ー3 ブルージェイズ(日本時間13日・アナハイム)

エンゼルスの大谷翔平投手は12日(日本時間13日)、本拠地でのブルージェイズ戦に「1番・投手」で出場し、今季7勝目を挙げた。6回6奪三振3四球、3安打2失点と好投した。フォーシームの最速は98.7マイル(約158.8キロ)、防御率2.93。打撃では初回先頭で左中間二塁打を放ち、3打数1安打1四球。打率.268となった。チームは6-3で勝利し、連敗を2で止めた。勝率5割に戻した。

――先月から素晴らしい投球が続いている。何が変わったか。
「全体的にコマンドはいいかなと思います。今日は四球を出しましたけど、全体的に、そこが抑えられているのがいいかなと思います」

――日本時代を含めて、ここ1か月は一番調子いいと感触はあるか。
「すごい調子がいいなというのはあまりないですかね。悪い時にしっかり作れているのが一番いいところかなと思うので。自分の中でのマックスにいい状態ではないかなと感じています」

――絶好調ではないのはフィジカル的な問題か。
「フィジカル的には状態はいいかなと思うんですけど、まだ上がってきている状況なのかなという印象なので。もっともっと思い切りよく、体全体を使って、まだまだいけるんじゃないかなと思っています」

――1番打者で出場している。見え方など変わるか。
「基本的にやることは変わらないかなと思っているんですけど、後ろにフレッチャーとかウォルシュがいることによって、ゾーン内に来たりすることが、その時よりも多くなるんじゃないかと思うので。よりアグレッシブにいけるのかなと思っています」

――投手としてゲレーロJr.と初対決。左前打、空振り三振、四球だった。
「楽しかったですね。ブルージェイズ打線の全体的に言えることですけど、いい打者が多いですし、粘り強い打者が多いので。その中でも中軸を打っている選手はトップクラスにいい選手ばかりじゃないかと思うので。すごい楽しかったなというのが印象的かなと思います」

6回ゲレーロJr.の打席で最速159キロ「1人も出すつもりなく抑えにいった」

――早い段階で点を取ってくれた。自信につながったか。
「そうですね、ないよりもあった方が。今日も結果的に2点は取られていますけど、やっぱり点差があることによって、1点2点はOKというシチュエーションが増えてくるので。よりアグレッシブにゾーン内で勝負できるかなと思っています」

――4回に真っすぐで四球を与えたが、スライダーをうまく使っていた。悪いなりに抑えられているとは。
「全体的に、ですかね。メカニックも含めて。今日はあまりいい動きではないと思っていたので。悪いなりに、という感じかなと思います」

――ゲレーロJr.との対決。周囲は本塁打王やMVP争いに注目している。意識することは。
「おそらく一番いい打者だと思うので。そういう意味ではケアもしますし、ただ、どんどんどんどんゾーンで勝負していくのが自分のスタイルなので。今日も最終的に1個、四球を出してしまったんですけど、しっかりと。いい球は多かったのかなと個人的には思っています」

――ゲレーロJr.との3打席目に最速98.7マイルが出た。自然と力が入ったか。
「球数的に僕の最後のイニングになるっていう感じだったので、上位打線ですし。1人も出すつもりなく抑えにいったんですけど、結果的に外れてしまったなという感じですね」

――力んだか。
「結果的に力みに捉えられるかなと思うんですけど、序盤に比べて力を入れた真っすぐが終盤増えていたかなと思います」

――5試合連続QS。調子が悪い時でも試合を作れている。フォームの再現性が上がっていることが安定の要因か。
「今日はそんなにメカニック的には良くなかったのかなとは思ってはいたので。ただ、点差がちょっと開き気味でしたし、点を挙げられないように投げるというイメージよりは、ランナーがたまらないように投げていくっていうイメージだったのかなと思う。そこがうまくハマってくれたかなと思います」

バットでは弾丸二塁打、四球、中飛、見逃し三振「今日の中飛は凄い良かった」

――「1番・投手」と「2番・投手」の準備の違い。
「そこまで違いはないかなと思います。もちろん2番に慣れているので、自分が2番に入っているもんだと思って考えてたりはするので。そういう意味ではちょっと違ったりしますけど、そこまで大きな違いはないかなと思います」

――打者・大谷として、100マイルの直球を投げ、スプリットが鋭く落ちて、相手の出方を見てスライダー、カットボールが投げられる投手へのアプローチは。
「基本的には自分が良いスイングがするというところが一番、基本的なところではある思うので。それができた上で相手の配球のパターンだったりとか、打つ球、打たない球を決めていくところがあるので。一番大事なのは自分のベストなスイングをするっていう。その待ち方ができているかできていないかが一番が大事かなと思います」

――10試合投打同時出場で自身6連勝。チームは8勝2敗。
「チームとしては5割付近を行ったり来たりしている状態なので、やっぱり貯金作れるようにみんな頑張ろうと思っていると思いますし。その中で任された試合は勝つ、勝たないというよりは、勝つ可能性を残してマウンドを下りることができるかが一番だと思うので、今日は勝っている状態で下りることができましたし、ある程度、長いイニングを投げることができて良かったですけど。味方が点を取れない時とか、そういう時に後半にまだ勝つ可能性を残せるようにゲームを作れるかどうかが一番大事かなと思います」

――前夜の一発は今季最長14試合ぶりだった。アプローチは。
「1打席目はやっぱり凄い良かったので、角度も出ていましたし。打ちにいっている感じも良かったので。結果的に右飛になってアウトにはなったんですけど。良い時っていうのは打つべくして良い結果が生まれることが多いかなと改めて感じたので。良い状態はなかなか難しいですけど、よりキープしていく時間が長ければ良い結果が出るかなと思います」

――始動やタイミングが良かったか。
「メカニック的に長いこと良い軌道に乗っていれば、それだけ良い弾道で上がる可能性が高いので。今日の中飛なんかも感じ的にも凄い良かったので。継続していけたらなと思います」(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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