原爆投下後の荒廃した広島 当時の実際の写真をもとにリアリティを追求 「映画 太陽の子」場面写真

劇場公開中の、日本の原爆開発を背景に3人の若者の青春を描く「映画 太陽の子」から、新たな場面写真が公開された。

公開された場面写真は、荒廃した街並み、瓦礫に埋もれていた一枚の写真など、リアルさにこだわったシーンが切り取られている。荒廃した広島の風景は、当時の様子を記録していた写真を、VFXを使って映像化したもの。また、瓦礫に埋もれていた学徒の集合写真は、遺族の了承を得て、本物の写真の複写が使われている。黒崎博監督は「フィクションの映画の中に記録写真という『真実』を取り入れさせてもらうのは、どんな美術装置をつくるよりも強い、人間の気持ちに訴える表現なのではないかと思う」と、こだわりの理由を語っている。

「映画 太陽の子」は、太平洋戦争末期に海軍からの密命を受けた京都帝国大学・物理学研究室による、「F研究」と呼ばれる新型爆弾開発の事実を基に作られたフィクション作品。時代に翻弄され、それぞれの葛藤や思いを抱えながら、全力で生きた若者たちの、等身大の姿が描かれる。2020年にNHKで放送されたテレビドラマ版とは異なる視点と結末が加わっている。極秘任務に携わる科学者・修を柳楽優弥、修と弟がほのかな思いを寄せる幼なじみの世津を有村架純、修の弟で戦地で心に傷を負った軍人・裕之を三浦春馬が演じている。

【作品情報】
映画 太陽の子
公開中
配給:イオンエンターテイメント
©2021 ELEVEN ARTS STUDIOS / 「太陽の子」フィルムパートナーズ

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