【スターダム】上谷沙弥「感情ムキ出しで戦えてる」 小波下して5★STAR星五分に

小波(右)にドロップキックを放つ上谷沙弥

女子プロレス「スターダム」13日の後楽園ホール大会でシングルリーグ戦「5★STAR GP 2021」ブルースターズ公式戦が行われ、上谷沙弥(24)が小波(25)を下し、連勝を飾った。

序盤は相手の蹴りのコンビネーションや首投げをくらう展開。その後もロープを使った首絞めやフランケンシュタイナーを被弾するなど、完全に主導権を握られた。だが、ダイビングボディープレス、ミサイルキックで流れを引き戻し、最後はジャーマンスープレックスを食らいながらも、フランケンシュタイナーを炸裂させ、3カウントを奪った。

初戦から朱里、ワールド王者の林下詩美に連敗を喫したが、その後ワンダー王者の中野たむを撃破。この日も勝利して星を2勝2敗の五分に戻し「この調子で優勝したい。3戦目で中野たむから勝利したことで勢いがついたと思う。ここから完全無双です」ときっぱり。

春の祭典「シンデレラ・トーナメント」の優勝、その後の白いベルトを懸けた中野への挑戦を経て「感情の面が強くなった。今までは技のクオリティーばかり意識して、気持ちや感情が乗っていかなかった。でも、今は120%の勝ちたい、負けたくないという感情をムキ出しにして戦うことができている」と勝利への貪欲さに磨きがかかっているという。

秘める野望についても「シングルでの自信がついた。赤でも白でもどちらでもいいので、ベルトが欲しい。というか、こんなことを言うとアホかと思われるかもしれないが、両方欲しいという気持ちでいかないと」と2本同時取りを照準に定めた。そのために、まずは今トーナメントを制し〝春夏連覇〟を達成する。

© 株式会社東京スポーツ新聞社