都城大空襲の記憶つなぐ 市民ら紙芝居や体験発表

 都城市総合文化ホールで7日、「8.6都城大空襲を語るつどい」があった=写真。市民ら約30人が紙芝居の上演や体験発表を通じ、平和の誓いを新たにした。
 都北地区の教職員退職者でつくる結の会(横山邦泰会長、130人)が毎年開き12回目。都城大空襲を題材にした紙芝居上演の後、同市安久町の安藤高幸さん(86)が「都城空襲と地区の方々の戦争体験聞き取りから」と題して登壇した。
 安藤さんは1945(昭和20)年3月18日に同市の西飛行場に初の空襲があって以降、8月6日の大空襲に至るまでの生活状況などを紹介。「米軍機は決まった時間に金御岳上空から現れ、グラマン戦闘機が機銃掃射した後、B29爆撃機が爆弾を落とした」とし、「飛行機工場があり軍都と呼ばれ、鉄道網が整って交通の要衝だっただけに空襲は激しかった」と述べた。 横山会長は「戦争体験者の高齢化が進み、記憶は風化しがちだが、つどいを通じて平和の思いを高められたら」と話していた。

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