岡山天音が伝説のハガキ職人に ツチヤタカユキの私小説「笑いのカイブツ」映画化決定

伝説のハガキ職人と言われるツチヤタカユキの私小説「笑いのカイブツ」の、映画化が発表された。岡山天音がツチヤタカユキを演じる。2021年夏に撮影を開始し、2022年の劇場公開を予定している。

「笑いのカイブツ」は、15歳からラジオ番組に数多くのハガキを投稿し続けた”伝説のハガキ職人”ツチヤタカユキが、Web連載媒体の「cakes」で2015年から連載し、2017年に書籍化された私小説。圧倒的な熱量と物量でボケを生み出し続け、すべてを捨てて笑いに命を懸けるツチヤタカユキの、世の中の不条理や常識に苦しみながらもピュアにとがり続けた日々が、生々しくも痛快に描かれている。

主人公のツチヤタカユキを演じるのは岡山天音。主演映画「ポエトリー・エンジェル」で高崎映画祭最優秀新進男優賞を受賞し、その後も「新聞記者」「FUNNY BUNNY」など多くの映画やドラマで活躍する岡山にとって、本作が2本目の単独主演映画となる。以前よりラジオを通してツチヤタカユキの存在を知っていたという岡山は、「そもそもラジオのヘビーリスナーだった自分にツチヤタカユキ役のお話が来たことにも不思議な感慨を覚えております。映画を通し、ツチヤと皆様の間に、ほどけない繋がりが結ばれます様、精一杯楽しもうと思います」と意気込みを語っている。

監督を務めるのは、井筒和幸監督、中島哲也監督、廣木隆一監督などの作品で助監督を務め、「女はそれを許さない」など多くのドラマの演出を担当してきた滝本憲吾。本作が映画デビュー作となる。

また、映画化にあたって原作のツチヤタカユキは、「死にたくてたまらなかった、あの日の夜。同じように、死にたい夜を、過ごしている奴らが、居るような気がした。僕は、そいつらのための、小説を書く事にした。あなたが「死にたい」と思って過ごす、そんな夜に、この映画を捧ぐ」と、コメントを寄せている。

【作品情報】
笑いのカイブツ
2022年公開予定

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