【13日】長崎県内63人コロナ感染 平和式典受付の市職員も

13日発表の市町別感染者数(左)、新型コロナウイルス感染者の入院状況(12日午後7時現在)

 長崎県などは13日、7市4町で新たに計63人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。長崎市では、市伊王島地域センターで窓口業務に従事する男性職員の感染が判明。9日の平和祈念式典では受付を担当していた。市によると、13日時点で式典と窓口業務による濃厚接触者などはいないという。
 男性職員は、式典に従事するため6日に新型コロナの抗原検査を受け、陰性だった。2日からせきの症状があったが、所属長に報告していなかった。11日に勤務した避難所では、避難者が来なかったため市民との接触はない。市は13日の同センターの開庁前に、男性職員が勤務した窓口などを消毒した。
 原爆被爆対策部調査課は「(濃厚接触者らを)調査している保健所の結果によっては、その後の指導に従う」としている。
 陸上自衛隊相浦駐屯地で発生したクラスター(感染者集団)では、佐世保市や北松佐々町に居住する20~40代の男性隊員6人の感染が新たに判明。これまでに陽性者として発表した男性隊員4人も業務で接触があったと確認し、クラスターの規模は計17人となった。
 海上自衛隊十条地区所在部隊(東京)で勤務し、佐世保市に帰省していた50代男性隊員も感染した。
 県は新上五島町で入院患者が出たため、上五島医療圏の病床フェーズを「1」から「2」に引き上げ、7床を確保した。


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