五島でお盆の風物詩「チャンココ」 雨の中厳かに

雨の中、チャンココを披露する青年団=五島市上大津町

 お盆の入りの13日、長崎県五島市上大津町で、お盆の風物詩「チャンココ」が始まり、地元の上大津青年団が雨の中、厳かな踊りを披露した。
 チャンココは、古くから五島に伝わる盆供養の念仏踊り。市内各地で踊りや衣装が異なり、例年13~15日に披露されるが、新型コロナウイルス対策で、昨年に続き中止や規模を縮小した地域もある。
 上大津、下大津両地区のチャンココは県指定無形民俗文化財で、コロナ禍で昨年中止したため2年ぶり。見物客が集まる商店街や福江城跡は避け、15日まで初盆の家庭などを巡る。
 13日は、降りしきる雨の中、花笠をかぶり、腰みのを着けた団員が、町内各所の地蔵の前で踊りを披露。辺りには掛け声やかね、太鼓の音が響き渡った。

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