東大先端研の知見 施策に 小林で若手職員研修始まる

 小林市と東京大先端科学技術研究センターの連携協定に基づく若手職員研修が8月から始まった=写真。人工知能(AI)や仮想現実(VR)など同センターの技術や知見を施策に生かすため、研修を重ねながら解決すべき市の課題を洗い出す。
 同市の八幡原市民総合センターで6日に初回の研修があり、入庁3、4年目の職員ら約30人が参加。宮原義久市長や市幹部から市の現状や重点施策などについて説明を受けた後、市内各地の名所や旧跡を回って地元の魅力について考えた。
 研修の冒頭では同センターなどに所属する教授ら3人がオンラインで出席し、若手職員らを激励。VRなどが専門の稲見昌彦教授は「地域のデジタルトランスフォーメーション(DX)が小林から始まったといわれるような取り組みにしていこう」と呼び掛けた。
 職員らは今後、グループに分かれて市の課題を整理。12月には教授らも同市を訪れて、具体的な解決策を探る。AIやVRを生かした施策の実証実験を2022年度にも始めるという。

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