4県の大雨特別警報は「大雨警報」に 今後も大雨に要警戒

 気象庁は15日午前6時10分、広島県、福岡県、佐賀県、長崎県に発表されていた大雨特別警報を解除した。引き続き大雨警報は発表されている。特別警報が発表されていた地域では、これまでの雨で地盤の緩んでいるところや、河川の水位が上昇しているところなどがあるため、引き続き土砂災害、河川の増水などに警戒が必要だ。

特別警報解除されても引き続き厳重警戒

 前線が西日本から東日本に停滞し、前線上の近畿の周辺には低気圧があって東へ進んでいる。低気圧は西日本から東日本を東へ進み、15日の夜には関東の東へ達する見込み。また、別の低気圧が16日(月)の夜には前線上の東シナ海に発生し、北東へ進む予想だ。引き続き前線や低気圧に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込むため、前線の活動は活発になり、西日本から東日本では大気の状態が非常に不安定となる。前線は、20日(金)頃にかけて日本付近に停滞する見込みだ。

 広島県、福岡県、佐賀県、長崎県に発表されていた大雨特別警報は大雨警報に切り替えられたが、記録的な大雨となった所があり、土砂災害の危険度が非常に高くなっている所や氾濫している河川がある。17日にかけて、西日本から東日本では非常に激しい雨が降り、北日本も含めて大雨となる所があり、その後も雨が続き、総雨量はさらに増えるおそれがある。

 西日本から北日本では、17日にかけて土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要となる。竜巻などの激しい突風や落雷にも注意し、発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めたい。

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