【札幌競馬】2億7000万円ホースのホウオウプレミアがデビュー勝ち

1着のホウオウプレミア

19年のセレクトセールで2億7000万円(税抜き)の高値で取引されたロードカナロア産駒ホウオウプレミア(牡・奥村武厩舎)が、15日の札幌5レース・2歳新馬戦(芝2000メートル)で期待に違わぬ走りを見せ、デビュー勝ちを飾った。

5番手のポジションからおっつけながら追走。向正面で前との差を詰めると、直線入り口では先頭に並びかけ、最後はサンストックトンとの叩き合いを制した。騎乗したルメール騎手は「体も緩いし、まだ子供だね。それでも途中から急がせてよく反応してくれた。最後は楽に並んでかわしてくれました。これから楽しみだね」と評価した。

管理する奥村武調教師は「想像していた通りハミを取らなかったりフワフワしていたけど、前の馬に取り付いてからは最後まで集中して走ってくれた。まだ素質だけで走っている感じだね。課題は沢山あるけどルメールは上積みしかないと言ってくれたし、今後が楽しみ」とホッとした表情で語り、最後は「やっぱ高い馬はスゲーな」と周囲の笑いを誘った。今後は一旦放牧に出し秋に備えるとのこと。

☆ホウオウプレミア(父ロードカナロア、母アドマイヤテンバ、母父クロフネ)、馬主=小笹芳央、生産者=ノーザンファーム

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