タランティーノ 引き際を汚した大先輩監督をディスる「さらに2本だらだらと作ってしまった」

クエンティン・タランティーノ監督は、アダム・ドライバー主演の映画を作りたいそうだ。10作目を最後に引退を誓ったタランティーノ監督だが、小説『一人だけの軍隊』を映画化したいと考えており、「スター・ウォーズ 」シリーズのアダム・ドライバーや、「ワイルド・スピード」シリーズのカート・ラッセルを主役の2人に起用するなど、キャスティングの可能性をすでに思い描いているという。

この映画についてクエンティン監督は、ポッドキャスト番組『ザ・ビッグ・チケット』に出演した際、こう語っている。「デイヴィッド・O・ラッセルが『ザ・ファイター』について話した時、自分自身、そして作家であることを超え、ただ人々が楽しめるような良い映画を作りたかったと言っていたんだ。デイヴィッド・マレルの小説『一人だけの軍隊』のセリフはとても素晴らしくて、声に出して読んでしまうぐらいさ。良い映画を作ろうとしているだけなら、それはもうそこにあるよ」と語った。

しかし、同監督は10作目の映画さえ全く作らないかもしれないとして、「映画史を知っているから、ここから先、映画製作者として向上しないと判ってるんだ。(故)ドン・シーゲル監督が1979年の『アルカトラズからの脱出』で引退していたら、最高の最後の作品になっていただろう!見事な引き際にね。しかし、彼はさらに2本だらだらと作ってしまったんだよ」とその理由を説明している。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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