張本勲氏の女子ボクシング侮蔑問題 海外からも糾弾「男性支配の日本スポーツ界の性差別を反映」

張本勲氏

野球評論家の張本勲氏(81)による〝女子ボクシング侮蔑問題〟が海外メディアが猛批判している。

張本氏はTBSテレビ系で8日に放送された「サンデーモーニング」で、東京五輪女子フェザー級で金メダルを獲得した入江聖奈(日体大)について「嫁入り前のお嬢ちゃんが顔を殴り合ってね。こんな競技、好きな人がいるんだ」などと競技を侮蔑する発言を行って大きな波紋を呼んでいる。

そうした中、海外メディアも今回の件を問題視。米メディア「VICE」は「引退した日本の元野球選手が、女子ボクサーについて性差別的な発言をしたことで非難されている」としたうえで問題の経緯を詳しく報道。そして「張本の発言は特に男性が長い間支配してきたスポーツにおいて、日本で蔓延している性差別を反映している」と厳しく糾弾した。

張本氏による侮辱的かつ性差別とも取れる発言によって、日本のスポーツ界では男女差別が長年はびこっているとのイメージが広まってしまっているのだ。

野球界ではレジェンドの張本氏だが今回の〝妄言〟により、日本のスポーツ界全体の顔に泥を塗る結果に。まだまだ騒動は収まりそうにない。

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