【NEC軽井沢72】小祝さくら「27H戦」10アンダーで優勝 “賞金女王ロード”も綿密計画

賞金トップをキープした小祝さくら

国内女子ゴルフの「NEC軽井沢72」最終日(15日、長野・軽井沢72G北C=パー72)は、悪天候のため10番スタートのイン9ホールで行い、首位スタートの小祝さくら(23=ニトリ)が、2バーディー、ノーボギーで回り、通算10アンダーで優勝した。

第2ラウンドを行う予定だった2日目(14日)が中止となり、27ホール決戦を制して今季4勝目(通算5勝)。短期決戦だったとはいえ、なかなか調子の上がらない時期を過ごしてきた中での勝利に「今週は前と比べて安心感もありましたし、不安要素も消えた感じでしたね」と復調の手応えをつかんだ。

賞金ランキング首位をキープし、今季の大目標とする賞金女王取りへ「まだまだここから頑張らないとダメなので、優勝はうれしいですけど、また来週から気を引き締めて頑張りたいです」と改めてスイッチを入れた。

しかし頑張るだけで達成できるほど、この目標は甘くない。師事する辻村明志コーチの助言を踏まえて、シード選手になってから試合を欠場していない小祝としては画期的となる10月の「スタンレーレディス」の欠場を決めたのだ。

本人は「自分は休む気はなかったんですけど、コーチが『休んでしっかりと残りの何試合かに優勝したほうが絶対大きいから、そこに賭けて休みを入れたほうがいいよ』と言われたときがあったので、そのときに話し合って決めました」と説明した。

辻村コーチとの話し合いは2週前だったが、試合のなかった先週は地元北海道でみっちり調整して復調のきっかけをつかみ、試合に出ない時間の有効性も実感。勝負の終盤戦を見据えた〝作戦〟は、賞金女王への後押しとなりそうだ。

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