スパ・フランコルシャンCEOが死亡、殺害された疑い。FIAが弔意示す

 F1ベルギーGPの舞台スパ・フランコルシャン・サーキットのCEOナタリー・マイエが死亡したことが明らかになった。殺人事件に巻き込まれたものとみられている。

 8月15日朝、マイエCEOのグヴィーの自宅で彼女を含む3人が死亡しているのが発見された。地元検察の発表によると、初期調査では、マイエCEOの夫がマイエCEOともうひとりの女性を射殺した後、自殺したものとみられており、詳しい調査を行っているということだ。

 スパ・フランコルシャンは15日、声明を発表、マイエCEOが死去したことを正式に明らかにした。この週末、ベルギー初のWRCイベント、イープル・ラリー・ベルギーが開催されており、最終日はスパ・フランコルシャン・サーキットで実施された。

 マイエCEOは、大学で建築学を学び、建築家としてのキャリアを築く一方で、レーシングスクールにも所属し、レースに参加した経験を持つ人物で、2016年6月にスパ・フランコルシャンのCEOに任命された。

 FIAは訃報を受けて、次のようなコメントを発表した。
「FIAはナタリー・マイエさんの痛ましい死を知り、悲しみに沈んでいます」とFIAの声明には記されている。

「ナタリーは2016年以来サーキット・オブ・スパ・フランコルシャンの最高経営責任者を務め、多数のFIA選手権を開催するこの伝統的なサーキットの大きな発展を監督してきました」

「モータースポーツ界を代表し、彼女のご家族とご友人に哀悼の意を表します」

 今年のF1ベルギーGPはサマーブレイク明けの8月27~29日に開催される。

2020年F1第7戦ベルギーGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

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