橋下徹氏がラムダ株隠ぺい報道に「まずい情報が出てこない」「日本国民として本当にイヤ」

橋下徹氏

元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(52)が16日、「めざまし8」(フジテレビ系)に出演し、日本行政の隠ぺい体質を糾弾した。

番組では新型コロナウイルスのラムダ株を取り上げた。先月20日にペルー滞在歴のある30代女性が羽田空港で陽性と判明。東京五輪の始まった23日にラムダ株と確認。今月6日になってようやく厚労省が感染確認を発表し、13日にこの女性が五輪関係者である報道された。

橋下氏は「裏を取ってませんけどオリンピックの中止論が出ないようにちょっと情報を出すのを止めておこうと。情報に触れている人がいるわけですから出す出さないの判断をする時に判断があるわけです。これ止めておこうという判断の中にはね、オリンピックを混乱に陥らせないようにってあったと僕らが疑わざるを得ないですよね」と問題視した。

続けて「ぼくの知事、市長の経験からするとやっぱりまずい情報をどうしようって議論するんです。その時には役所の体質というのが重要。僕が知事、市長になった時にはどちらかというと隠す方向にあったんですけども、まずい情報を出そうということを徹底してトップの方から言い続けて今、できる限りまずい情報ほど先に出そうという意識になってると思う。トップ、政治家、政権これは安倍政権、菅政権を通じてですけれどもまずい情報というものはなかなか出てこない。それから文書は廃棄される。ずっと繰り返しの中で職員が、まずい情報ほど先に出さなきゃいけない意識に慣れてないというところなんでしょ。これは本当にね、日本国民としていやですね」と指摘した。
さらに「まずい情報が出てこない。そのままオリンピックに突っ込んでいった。ちょっと飛躍し過ぎかも分からないけど戦前の時の日本がね、軍部や政治がまずい情報を隠しながら、どんどん敗戦に向かって行ったというね。日本の政治行政の体質は本当にいやですね。(厚労省は)まだ全然説明してないんでしょ。選手だったのか検疫で隔離してたのか。隔離してたら隔離してたって言えばいいのに」と私見を述べた。

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