高齢者は「抗体減りやすい」 専門家がさらに半年後の〝追いワクチン〟推奨

ワクチン打てば安心というわけではない

ワクチン接種しても高齢者と喫煙者は抗体が減りやすいという研究結果が浮上している。

16日放送の「めざまし8」(フジテレビ系)に出演した自治医大呼吸器内科学部門の澤幡美千瑠講師によると、研究に参加した国立病院機構宇都宮病院呼吸器・アレルギー内科の研究チームの研究結果について「ワクチン接種後、大体3か月たった人をみてみると、特に高齢者と喫煙者で抗体価が下がる傾向がある。3回目接種の準備をする必要があるのではないか。特に高齢者は半年~1年後などの定期的なワクチン接種が必要になるだろうと考えている」と話した。

ワクチン2回接種から3か月が経過した宇都宮病院の職員378人の抗体価を調べた結果。

「50~60代では抗体価が3分の1~5分の1くらいに低下する。高齢者の場合、ワクチン1回目接種後の抗体価のレベルに戻ってしまうので、半年後くらいに3回目の接種をしてブースト効果をもたらした方がよいでしょう」(同)

さらに、喫煙歴がない人に比べ、過去に喫煙歴がある、現在も喫煙している人は抗体価が減少し、感染・重症化するリスクが高まることがわかったという。

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