【全日本】王道T開幕 アブドーラ小林が敵地でのV誓う「小鹿を3冠ベルトの挑戦者に指名したい」

小鹿会長へ恩返しのVを誓ったアブドーラ小林

大日本プロレスの“怪人”アブドーラ小林(45)が恩返しのVを誓った。全日本プロレスのシングル最強を決める「王道トーナメント」が15日の新宿大会で開幕。昼の大日本新木場大会で額を負傷した小林は、田村男児に傷口を攻められ大流血に見舞われた。

しかし血が出るほどに元気になる45歳は人間風車、エルボードロップ、スリーパーにつないで勝利した。フィニッシュ技を「バカチンガースリーパー」と命名した怪人は、トーナメントのために開発したと告白。腕周りと股間を指さして「47センチと13センチの合計60センチ砲で絞め上げる。去年、諏訪魔に寝かされたから、今度はこの技で寝かし返してやる!」と豪語した。

敵地のトーナメントを何としても勝たなければならない理由がある。大日本・グレート小鹿会長(79)の存在だ。「リック・フレアーが72歳で現役復帰とかいって話題ですが、うちには小鹿がいる! 私にとって恩人。恩返しがしたい!」と力説した上で「小鹿はアジアタッグしか巻いていません。だから最期にどうにか3冠ヘビー級ベルトに挑戦させてあげたい。そのためにトーナメントを制して3冠ベルトを奪取し、小鹿を挑戦者に指名したい」と訴えた。

弟子の願いは結実するか。ちなみに2回戦(18日、神奈川・保土ヶ谷公会堂)では因縁の諏訪魔と激突する。

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