「新幹線で原稿読んでこい!」島田洋七が怒りのツッコミ  広島の平和記念式典で誤読連発の菅首相に… 

怒る島田洋七

一時は大雨の特別警報が出ていた広島、福岡、佐賀、長崎各県では、広い範囲でこれまでの大雨により地盤が緩むなどし、少しの雨でも災害の危険度が高くなっている。気象庁は引き続き土砂災害や浸水、河川の増水や氾濫に厳重な警戒を呼び掛けた。

六角川の氾濫で広範囲に浸水被害が出ている佐賀県在住のお笑いコンビ「B&B」の島田洋七は「武雄市の方は六角川が氾濫。住宅が浸水。救助活動も難航して大変な状態になってますわ。佐賀に移住して初めて、大雨の怖さを感じました」と状況を説明する。

1980年代に漫才ブームをけん引した洋七は2004年に出版した自叙伝「佐賀のがばいばぁちゃん」が600万部を超す大ベストセラーになった。当時、埼玉県所沢市に住んでいた洋七は子供のころの疎開先だった佐賀県に“がばい御殿”を建てて、活動拠点を移している。

また、広島県出身の洋七は、漫才ブームの時に広島県の銘菓「もみじ饅頭」をギャグにして一世を風靡した。広島県とは深い関係がある。

「3年前の広島の土砂災害では多数の犠牲者が出た呉に寄付金ともみじ饅頭500個を持ってボランティアに行きました。憔悴しきっているおばちゃんらの前で、40分しゃべりまくって笑かしました。おばちゃんたちは『元気が出た』と喜んでましたよ。それなのに、広島の平和記念式典に出席した菅総理は何なんですか? 来ないでくれた方が良かったですよ」

洋七の父親は戦争中に佐賀県に疎開。広島に原爆が投下されてから1週間後に広島に戻り家族を捜している最中に市中で被爆。洋七が2歳の時に亡くなっている。その広島に原爆が投下された8月6日の平和記念式典に菅義偉首相が出席し、あいさつを読み飛ばし、言い間違いしたことで批判を浴びた。

「のりがめくれずページを飛ばしてしまったと弁解してましたが、くる前に新幹線の中で読んでくれば、飛ばすことはなかった。広島市を『ひろまし』。原爆を『ゲンパツ』。菅総理は広島県民をバカにしてますよ」
被害が最小限に抑えられることを祈りたい。

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