【夏の甲子園】盛岡大付・関口監督 殊勲弾の平内を激賞「あの一打しか流れを変えられなかった」

先制3ランを放った平内(左)と握手する盛岡大付・関口監督

第103回全国高校野球選手権大会(甲子園)第4日の16日、第4試合は盛岡大付(岩手)が鹿島学園(茨城)を7―0で下し、初戦突破を決めた。

見事な一振りだった。0―0で迎えた4回、平内純兵外野手(3年)が殊勲の決勝3ラン。「打った瞬間いったなと思いました」。着弾点は右翼席中段。飛距離も価値もデカかった。

スコアだけを見れば快勝。だが、試合後の関口監督の実感のこもった言葉が、難しい戦況を打破した一発の価値の高さを物語っていた。「ワンチャンスしかなかった。あの一打しか流れを変えられなかったと思います」。序盤は相手ペース。得点圏に何度も走者を背負い、嫌な流れだった。それを一振りで断ち切った平内に、チームは救われた。

伝統的に強打が自慢。岩手大会では5試合で7本塁打を記録して計50得点。この日も「一発の魅力」を発揮して〝モリフ〟らしくスタートを切った。

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