【新日本】タイチ 仰天のベルト新調プラン「旅費は出す。河村たかし市長、かじりに来い」

コーナーの天山をいたぶるタイチ(右)

9月5日の新日本プロレス埼玉・メットライフドーム大会でV1戦に臨むIWGPタッグ王者のタイチ(41)が、防衛後の青写真を公開だ。ザック・セイバーJr.との王者組として、内藤哲也&SANADA、後藤洋央紀&YOSHI―HASHIとの3WAY戦をあえて歓迎。タッグ最強を証明した上での「G1クライマックス」(9月18日、大阪で開幕)出撃を誓い、あわよくばベルト新調も見据えている。

7月25日の東京ドーム大会で王座奪回に成功したタイチは、前王者組のリマッチ要求と後藤組の挑戦表明を同時に受けた。同王座をかけた複数チームによる試合は、2019年4月の米ニューヨーク大会以来、2年5か月ぶりとなる。

挑戦者組同士の決着でも王座移動が認められる3WAY戦は王者組に不利なルールだが、内藤はあくまで王者組をターゲットにすると宣言している。これに対してタイチは「いいじゃん。ハポンもCHAOSも俺たちを狙ってくるだろうし、逆にいい機会になったかなと。その上で防衛すれば俺らの価値もベルトの価値も上がるしな」と不敵な笑みを浮かべた。

一方でロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンとの抗争に割り込む形で入ってきたCHAOSには上から目線で挑発。「6人タッグで8回だか9回だか防衛したのか知らないけど、俺らがつくり上げたタッグのレベルとの違いが分かるんじゃないの。3WAYならなおさら。そこをどう感じるか。なんならYOSHI―HASHIにはマラソンでペットボトルをなぎ倒したヤツくらいの、何が何でも勝ちに来る姿勢を見せてもらいたい」と、東京五輪の男子マラソンで物議を醸したフランス人選手にまで流れ弾を飛ばした。

王座戦直後にはG1が控えており、タッグに敵なしを証明した上でシングル戦線に乗り込むつもりだ。「CHAOSを戦闘不能に追い込んだ状態で、ザックが内藤からギブアップを取ってもらえば一連の抗争にもケリがついて、G1に気持ちよく行ける。シングルでお互い結果を出して、またタッグ戦線に戻ってきたら、もっとすげえことになるからな」

それだけで終わらせておけばよかったものを「あとIWGPタッグのベルトも古くて傷んできてるから、交換してもらうか。メットライフドームに来いって河村たかし(名古屋)市長に伝えてくれ。3か月分の給料が出なくて困ってるだろ。旅費は俺が負担してやるから、金メダル級の価値を持つこのベルトをかじりに来い。そして新品に交換してくれ」と余計な人物にも不要不急の外出を要求した上で、ベルト新調プランも披露した。

ともあれ挑戦者乱立はタッグ戦線活性化の証し。揺るがぬ自信を胸に3WAY戦へ向かう。

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