「雨上がり決死隊」が解散! 大きかった吉本・大崎会長の〝宮迫追放〟発言

「雨上がり決死隊」の宮迫(左)と蛍原

お笑いコンビ「雨上がり決死隊」の宮迫博之(51)、蛍原徹(53)が解散することがわかった。17日に正式発表となる。ともにコンビ継続に意欲的だったが、急転直下の展開。一体何があったのか――。

コンビに大きな変化をもたらしたのは、2019年6月に発覚した〝闇営業問題〟だ。宮迫は14年12月に反社会的な投資詐欺グループの忘年会に、所属の吉本興業を通さない〝直営業〟で出席していたことが判明。当初は「ノーギャラ」と主張していたが、のちに100万円のギャラを受け取っていたことがわかり、同年7月19日付で吉本興行から契約を解除された。

納得いかない宮迫は翌20日に同じく闇営業に参加した「ロンドンブーツ1号2号」田村亮と記者会見を開催。吉本のパワハラ体質、岡本昭彦社長から「テープ回してないやろな」と〝恫喝〟されたことを暴露した。

「あの会見がまずかった。吉本上層部の逆鱗に触れた」とはお笑い関係者。

吉本を離れた宮迫だが、当初は吉本復帰を画策していた。後ろ盾として頼ったのは、同社の大物芸人・明石家さんまで、19年11月には都内ホテルでさんま主催の激励会「みんなで一緒にオフホワイトからブラックに、そして白紙に戻った男を囲む会」も開かれた。

ところが、吉本の反発は想像以上だった。今年2月には吉本の大崎洋会長が週刊誌に直撃取材に答え、ユーチューブで「吉本に戻りたい人」と紹介した宮迫に対し「いや、もう戻らんでええと思うで。いちいちユーチューブでネタにすんなって話や。辞めてまで吉本のことネタにすんなよって」と突き放した。

今春には吉本が所属芸人に対し、宮迫との事実上の〝コラボ禁止〟を通達。ユーチューブでコラボする場合は芸人同士ではなく、きちんと吉本の窓口を通すよう厳命した。

「〝大崎発言〟が大きかった。あれで宮迫も吉本復帰を断念。コラボ禁止もビジネス上のやりとりとしては当たり前の話なんですが、それまで黙認されていただけに、宮迫さんからすれば〝圧力〟に感じたはずだ」(テレビ関係者)

吉本復帰の道が断たれたのであれば、「雨上がり」としての活動も難しい。昨年、コンビで全国ツアーの話も浮上したが、それも立ち消えになった。

「宮迫さんのプライドの問題もある。コンビとして活動するには、吉本の許可が必要でその際は頭を下げなければならない。宮迫さん自体は自分を育ててくれた吉本に恩義は感じているが、会社同士の話になると、ピリつく部分がある」とは前出お笑い関係者。

コンビを解散せずとも「雨上がり――」の屋号を残すことは可能だが、宮迫と蛍原は別々の道を進むことを決めた。関係者によれば「突発的なことではなく、協議を重ねた末の決断」。前向きな解散であればいいが…。

© 株式会社東京スポーツ新聞社