【登山テント泊】猛暑でも雪遊び!?夏の避暑キャンプなら山岳キャンプ場がオススメ!

夏は猛暑が厳しく涼しいキャンプ場に行きたいですが、人の考える事は一緒で今から予約を取る事はなかなか困難です。そこでオススメなのが、標高2,000m以上の山岳にある「登山キャンプ場」でのテント泊!実際に登山テント泊を経験した筆者が、その魅力や注意点をたっぷりご紹介します。

登山キャンプ場とは:登山用のベースキャンプ地のこと

筆者撮影

登山キャンプ場とは、登山用のベースキャンプ地で日本各地にあります。

徒歩での利用が基本の登山用キャンプ場は、日頃からオートキャンプ場しか利用していない人には少しハードルが高いかもしれません。

しかし、なかには立山・木曽駒岳・上高地などのように、バスやケーブルカーに乗ってキャンプ場近くに行けるところもあるので、たまには違ったキャンプに挑戦してみるのも楽しいですよ。

もちろん、テントを含めたキャンプ道具一式を自分で担いで行く必要があるため、持っていくキャンプギアを厳選する必要がありますが、そもそもソロキャンプをしている方なら山岳テントや登山リュックがあれば案外簡単です。

筆者が愛用している登山リュックと登山テントはこちら

・登山リュック:THE NORTH FACE「テルス45」

・登山テント:Naturehike「クラウドアップ ウィング2」

夏に登山キャンプ場でのテント泊をオススメする理由

夏に登山キャンプ場でテント泊するのがオススメな理由は主に2つ。

【オススメ理由1】超避暑地でトレッキングできる!

筆者撮影

山岳の観光地として有名な山は、登山キャンプ場も近く道も整備されており、登山初心者でも歩きやすく運が良ければ貴重な動植物を目にする事も出来ます。

そして、標高が2,000mだと平地に比べて気温が約マイナス12℃になるので、平地の気温が35℃でも山岳部は23℃のため涼しさを感じながら散策出来ますよ。

また、不快を感じる湿度に関しても気温が低く相対湿度の関係で蒸し暑く感じず快適ですが、太陽に近く日差しが強いので帽子を被るのがオススメです。

▼日除けにおすすめの帽子はこちらの記事をチェック!

【オススメ理由2】猛暑の季節に雪遊びできる!

筆者撮影

下界の平地が猛暑や酷暑の中、北アルプスの山岳キャンプ場で楽しめるのは雪遊びです。

北アルプスの立山などは7~8月も雪渓があり、場所によってはソリや雪合戦などの雪遊びも可能で子供連れも楽しめます。

南アルプスや中央アルプスの場合は、そこまで残雪はないので夏に雪遊びをしたいのなら残雪が多い北アルプスがオススメです。

登山キャンプ場のテント泊でしか味わえない魅力とは?

筆者撮影

一見、登山キャンプ場でのテント泊は大変そうですが、日頃から徒歩キャンプや自転車、バイクでのソロキャンプをしている方にとっては、そんなに難しいものではありません。

そして、登山キャンプ場でテント泊をする事で、今までのキャンプとは違った魅力が沢山あります。

【魅力1】山岳ならではの絶景ロケーション!

筆者撮影

登山テント泊でしか味わう事が出来ないのが、間近から見る青・白・緑の美しいコントラストです。

日本には森林限界を超える2,000m以上のオートキャンプ場はなく、この絶景は通常のキャンプ場では味わえません

筆者が利用した富山県「雷鳥沢キャンプ場」は、標高約2,300m程で室堂ターミナル駅から徒歩40分で苦労はありますが、また来たいと思えるロケーションです。

【雷鳥沢キャンプ場】

  • 住所:〒930-1403 富山県中新川郡立山町芦峅寺雷鳥平
  • TEL:090-1632-9141 (雷鳥沢野営管理所)
  • 公式サイト:https://www.info-toyama.com/s/spot/31029/(富山県観光公式サイト)

【魅力2】山頂からの御来光が見れる!

筆者撮影

各地にある、利便性の良い山岳登山キャンプ場は山頂に近い7~8合目近くにあるため、夜中に山に登れば御来光をみるチャンスがあります。

筆者のような登山初心者でも、雲の上の3,000m級の立山からの日の出や朝焼けを見れたのは登山キャンプ場でテント泊し、夜中に登山をしたからこそといえます。

もちろん、登頂するためには苦労はありますが、夜中に出発するのでジリジリとした日差しからの暑さがない分楽だったように感じます。

【魅力3】夕陽が格別!

筆者撮影

登山キャンプ場でもう一つ楽しみなのが夕陽です。

テント泊の場合は夕方には設営を完了しているので夕食を食べながら夕焼けを楽しめます。

東側に山がある場合、夕陽で山が赤く染まる“アーベンロート”が見られるのは、山が近くにある登山キャンプ上のならではの楽しみです。

そして、日が沈むと急激に気温が下がるので、このタイミングで夕食を取ると夕陽も一緒に堪能できて贅沢ですよ。

【魅力4】夜はテントの明かりが幻想的!

筆者撮影

筆者が利用したのは7月中旬の夏山シーズン前で、利用者が少なくテントの明り以外に明りがないので月や星がより綺麗に見えます。

そして、森林限界を超えた登山キャンプ場は高木もなく開けており、有名キャンプ場なら500張り以上の小型テントから漏れる明りが素敵です。

また、一般的なキャンプ場の夜は各々が寛いでいる風景を良く見ますが、登山テント泊は夜は早くにテントに籠り明日の登山に備えるため、20時頃には軽量で薄いテントがランタン代わりのようになりとても幻想的です。

登山キャンプ場テント泊での注意点

筆者撮影

山岳にある登山キャンプ場を利用するには、一般的なキャンプ場とは勝手が色々と違います。

もちろん、マナーやルールも違うので、山岳登山キャンプ場を利用するにあたっての注意点を紹介します。

【注意点1】キャンプ道具の持ち運びがやや大変

筆者撮影

山岳の登山キャンプ場を利用するのに避けては通れないのが、キャンプ道具の持ち運びです。

徒歩キャンプをされている方なら問題ありませんが、車やバイクなどでのキャンプがメインの方だとキャンプギアを厳選し登山リュックに仕舞える量しか持っていけません

当然ながら、登山リュックを担いで歩く訳ですから軽量化も必須で、不要な物は極力持っていかないような心掛けが大事なり、自ずと一般的なキャンプスタイルとは異なってきます。

【注意点2】就寝時間が早い・夜は静かに過ごす必要がある

筆者撮影

夜に焚き火をしながらアルコールを飲みながら仲間内で談笑したり、一人でマッタリする事がキャンプの醍醐味です。

しかし、山岳部にある登山キャンプ場の本来の利用方法は登山ですので、翌日の登山を控え早い人だと20時頃には就寝します。

そのため、一般のキャンプ場よりもマナーやルールは厳格で静かに早めの就寝が求められ、当然ながら国定公園内の焚き火も禁止されています。

【注意点3】山岳登山キャンプ場の朝晩は寒い!

筆者撮影

日中は平地に比べ15℃前後気温が低く最高の避暑キャンプ場の山岳登山キャンプ場ですが、朝晩の冷え込み方は半端ではありません

筆者が利用した梅雨明け7月の「雷鳥沢キャンプ場」は、夕方18時の段階で16℃で登山開始の深夜の1時には6℃しかありませんでした。

また、日が暮れると急激に寒くなるので、夏でも防寒対策は完璧にして山岳の登山キャンプ場を利用しましょう。

夏の最高の避暑キャンプに登山テント泊を楽しもう!

筆者撮影

標高の高い山岳部の登山キャンプ場でテント泊は難しいと思っている方も多いと思いますが、冬のソロキャンプをされている方なら、夏山テント泊は問題ないと思います。

更に徒歩でのソロキャンプが基本の方だと難易度も下がり、猛暑に最高の避暑キャンプにチャレンジする事も十分可能です。

また、バス、ケールブルカー、ロープウェイの乗り物があり、登山道の整備もされている山岳キャンプ場なら子供連れのファミリーキャンプでも十分に楽しめますので、たまには違ったキャンプを楽しんでみられてはいかがでしょうか。

▼登山テント泊におすすめの「バックパック」や「軽量テント」、「おすすめ山岳キャンプ場」はこちらの記事でもご紹介しています!

© ハピキャン