河村市長突如「標準語」の背景に代理疑惑と〝盛りすぎ〟批判 エビフライをエビフリャー

名古屋弁丸出しの河村市長だったが…

河村たかし名古屋市長(72)に異変が生じている。金メダルをかじった河村氏は16日の記者会見で、3か月間の給料を返上すると発表し、「すべて私が悪かったということでございます」と謝罪。ツイッターでは持ち味の名古屋弁が鳴りを潜め、騒動後は経てなぜか標準語に変わっいる。一体何が起きたのか――。

河村氏は4日、東京五輪ソフトボール日本代表として金メダルを獲得した後藤希友投手の表敬訪問を受けた際に、首にかけてもらった金メダルを勝手にかじって大炎上。直後に「最大の愛情表現だった」と釈明し、火に油を注いだ。

こうした批判を受け、河村氏は会見で「大きく3つのことでお詫びします。1つは後藤選手の宝物であるメダルをかんだこと。後藤選手を傷つける発言をしたこと。名古屋市民のみなさんや国民のみなさんには不快な思いをさせてしまい、申し訳ございませんでした。さらに後藤選手におかれては不本意な注目を集めることになりましてご迷惑をかけとることと思います。私の不徳のいたすところ。慚愧(ざんき)の念に堪えません」と頭を下げた。河村氏は、3か月分の給料計150万円を全額カットするという。

会見後、河村氏はツイッターを更新し「本日の市長定例記者会見です。金メダルについて心よりの謝罪、そしてナゴヤコロナ対策についてです。1時間程ありますが、是非ご覧になってください」と会見の動画を紹介。続けて「本日の定例記者会見で、改めてお詫びさせていただきました。文中にもありますが、今回の言動を猛省し、今後は相手を思いやった言動を常に心掛けていき、皆さまの信頼回復に努めて参ります」と謝罪文を公開したが、これには違和感だ。

これまでの河村氏はツイッターでも名古屋弁だった。騒動直前には「ナゴヤコロナ対策 今日の資料。別添 定例記者会見といっしょに 見てちょうだい。(中略)日本中で今こそ 公務員協力しあって やらないかんです」と名古屋弁でツイートしていた。一体どういう心変わりなのか?

1つは〝代理打ち〟の可能性だ。騒動前のツイートは「ツイッター・フォー・アンドロイド」、つまりアンドロイドのスマホからの投稿が多かったが、騒動後はiPhoneに変わっている。本人が機種変更したこともありえるが、別の人間が代理でツイートしている可能性もぬぐい切れない。河村氏は国会議員時代からオフレコの場面でも常に名古屋弁だった。それがツイッターとはいえ標準語になるとはよっぽどだ。

もう1つは名古屋市民から河村流の〝名古屋弁〟にブーイングが上がっていたこと。名古屋市民の50代男性は「あんな言い方名古屋の人でもしない。盛りすぎ。〝メダルかじり〟で名古屋弁の印象まで悪くなってしまった。勘弁してほしい」と忠告する。鳥山明氏原作の人気コミック「Dr.スランプ」に登場する「ニコチャン大王」ばりの名古屋弁(尾張弁)は、多くの市民から不評だった。

一部メディアでは、河村氏がエビフライを「エビフリャー」と呼んだとも伝えられるが、もうそこまで徹底する必要はなくなったようだ。

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