【夏の甲子園】大阪桐蔭が雨中の激闘制す 西谷監督「雨の中で練習した経験が生きた」

初回にツーランホームランを放った大阪桐蔭・花田旭

第103回全国高等学校野球選手権大会(甲子園)の第5日第1試合の大阪桐蔭(大阪)―東海大菅生(西東京)は文字通りの〝泥試合〟となった。

雨の中で強行された試合は、大阪桐蔭がド迫力の猛攻を見せた。初回、二死二塁から4番の花田(3年)がバックスクリーンへの豪快2ラン。1点差に迫られた3回には藤原(3年)が右翼席にライナーのソロ弾を突きさすと、前田(3年)もバックスクリーンに豪快アーチ。東海大菅生も7回に3点を返して食い下がるが、雨足が強まり、グラウンドがぬかるんで最悪な状況に…。転倒やバットがすっぽ抜けたり、内野ゴロが転がらず、たまらず審判団が8回途中に中断。そのまま降雨コールドが宣告され、7―4と大阪桐蔭が雨中の激闘を制した。

西谷浩一監督は「雨を嫌がった方が負けやぞ、泥んこになってやろう、と言ってました。暗示じゃないけど、雨は自分たちのペースだと。雨の中でピッチングやノックをやってきた経験が生きた。最後はゴロが止まったりして野球にならなかった。最後までやりたかったけど、しょうがない」振り返り「初戦で難敵と当たって粘り勝ちできた。いいチームに勝たせてもらったので勢いに乗りたい」と話した。

この日に予定されていた以降の3試合は18日に順延され、決勝は28日に行われる。これで過去最多タイとなる5度目の雨天順延となった。

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