〈動画あり〉上越勢初の全国大会、勝利を 新井ジュニア「全員野球」 全日本学童軟式野球大会

 全国約1万1000チームが参加し「小学生の甲子園」ともいわれる幼年野球の全国大会「第41回高円宮賜杯全日本学童軟式野球大会(マクドナルド・トーナメント)」に、新井ジュニア(妙高市)が上越3市のチームとして初めて出場する。攻守にまとまり、持ち前の「全員野球」で上位進出を目指す。

全国大会で勝利を期す新井ジュニアのメンバー(新井小グラウンド)

 大会は17~22日、ハードオフ・エコスタジアム新潟など県内6球場で行われる。当初は昨年の予定で、東京五輪の開催に伴い、都内から初めて本県が会場に選ばれ、コロナ禍で今年に延期された。本県4チームを含む各都道府県代表の計54チームが出場してトーナメント戦で争う。新井ジュニアは1回戦(三条パール金属スタジアム)で、十和田スリー☆スターズ(青森)と対戦する。

 新井ジュニアは5月の上越市・妙高市予選(上越タイムス旗争奪大会)、上越支部予選の計7試合を勝ち抜き、6月の県予選に出場。上越地区同士の直江津ジュニアベースボールクラブとの対戦に勝って、上越勢初の全国大会出場をつかんだ。チームとしても前身の白峰ジュニア時代を含め5度目の県予選挑戦で、悲願の全国出場権獲得となった。

練習へ駆け出す新井ジュニアのメンバー

 寺島帆南(はんな)投手(上越教育大附属小6年)―内記(ないき)梨央捕手(新井小6年)のバッテリーを中心にしっかりと守り、打線はつないで得点する。寺島主将は「初回を0点に抑え、打たせて取って、打撃につなげたい」と意気込む。メンバーは総勢22人いて、大会では16人がベンチ入りする。

 手塚満宏監督(54)は「これ以上ない最高の舞台。勝ちにいくのもあるが、思い切り楽しんでプレーしてほしい。新潟県の代表だが、上越の代表として、こういう野球ができるんだというところを見せたい。初戦の入りに気を付けたい」と話し、メンバーを送り出す。

 6年生4人の意気込みは次の通り。

 寺島帆南投手(上越教育大附属小6年) 調子は上がっている。キャッチャーの構えたところにしっかりと投げて抑えたい。

 内記梨央捕手(新井小6年) ピッチャーをうまくリードして打ち取る配球をしたい。1番打者として塁に出てつなげる。

 安原康介一塁手(新井小6年) ピッチャーが打たせたボールをエラーせずに捕ってアウトを取りたい。5番として走者を返す。 

 羽深慶人中堅手(新井小6年) 捕れるボールを絶対に捕ってチームに貢献したい。3番として自分のバッティングで1、2番を返す。

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