千葉・南房総市の「オオカミ犬」捕獲! 最後はトウモロコシ畑に逃げ込む…けが人はなし

オオカミ犬(「ハイブリッド ウルフ ジャパン」提供)

千葉・南房総市の民家から脱走したとして捜索が行われていたオオカミとイエイヌのハイブリッド「オオカミ犬」1頭が17日、無事に捕獲された。

このオオカミ犬は14日夕方、フェンスで囲った民家の庭から脱走。同日夜に地元住民から警察に「大型犬が徘徊している」と通報があり、警戒が呼びかけられていた。

その後、警察や市の職員など30人態勢で連日捜索するも確保には至らず。16日夕方には近所の竹藪に入っていくところが目撃されていた。

17日も捜索が行われ、朝8時10分過ぎに、前日目撃された竹藪付近の畑を徘徊するオオカミ犬がいると通報を受けて警察、市役所、保健所で結成した捕獲チームが急行。オオカミ犬は付近のトウモロコシ畑に逃げ込んだが、見通しの悪いなか網を使ったローラー作戦を敢行し、最後は保健所の職員によって11時25分に捕獲された。

警察によれば、これまでにオオカミ犬による被害の通報はなく、すでに飼い主の犬舎に戻ったという。

「オオカミ犬」という聞きなれない名前のインパクトに驚いた人は多かったが、実際は警戒心が非常に強く、人間を襲う可能性は低いと見られていた。それでも南房総市の担当者によると「市民からは『いつ捕獲できるのか?』『外出ができない』など心配の声をいただいていた」。捕獲の一報を聞き、まずはひと安心だろう。

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