ジャニーズ名誉会長のメリー喜多川さん死去 事務所の屋台骨支える

メリー喜多川さん

ジャニーズ事務所の名誉会長、藤島メリー泰子(メリー喜多川)さんが14日に肺炎のため亡くなっていたことが17日、分かった。93歳だった。

ジャニーズ事務所は公式サイトで「弊社名誉会長 藤島メリーは、2021年8月14日午前7時35分、肺炎のため都内病院におきまして、永眠いたしました。ここに生前のご厚誼に深く感謝し、謹んでお知らせ申し上げます」と発表した。

ジャニーズの演出面を担ったのが弟で19年に亡くなったジャニー喜多川さんだとすれば、経営を支えたのがメリーさんだった。〝帝国〟と言われるほどの勢力を誇るようになったのも、メリーさんの力が大きかった。

公式サイトでは「創業以来、メリーはジャニーが生み出したタレントを支えてまいりました。ファンの皆様が集う場所をファンクラブではなく、ファミリークラブだと申しておりました通り、タレントもファンの皆様も同じ家族の一員であるというその絆を大切にし、ジャニーズのエンターテイメントそのものが共に成長し、お楽しみいただける場所であることに情熱を注いでまいりました」。

その上で「これからも、その背中を見てきたタレントと社員がその思いを受け継ぎ、精進してまいりますので、何卒ご指導賜れますと幸甚に存じます。改めまして、これまでメリーが皆様より賜りました数々のご支援に、心より感謝申し上げます」と〝メリースピリット〟の継承を宣言した上で、感謝の意を表明した。

葬儀・告別式はメリーさんの遺志により、近親者で執り行った。芸能界で大きな功績を残したが「お別れの会」なども開催する予定はない。ほとんど表に出ることなく、陰でジャニーズ事務所やタレントを支え続けたメリーさんらしいお別れとなった。

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