復刻パーツはなぜ40系ランドクルーザーから販売するのか? そして今世界で残存する40系ランクルは一体何台!?

14年ぶりのフルモデルチェンジを果たしたトヨタ 新型ランドクルーザー300。その一方でトヨタでは、ランクルの歴代モデルの復刻パーツも随時発売する。しかも1984年に生産を終えた40系ランドクルーザーと、かなり古いモデルからプロジェクトはスタートするという。一体なぜ40系モデルからなのか? そして残存する車体数は一体何台存在するのか? トヨタのランクル開発者に直撃してみた。

トヨタ ランドクルーザー40

24年間で100万台売り上げた40系ランドクルーザー

今なお中古車試乗で人気のFJクルーザーは40系ランクルをモチーフにデザインされるほど、トヨタにとって大きな存在なのだ

トヨタ 40系ランドクルーザーは1960〜84年と、24年間も生産され続けたモデルである。全世界の販売台数は100万台を超えた、大ヒットモデルである。その40系ランクルのパーツが復刻発売されるとあって、SNSなどではユーザーから歓喜の声が上がっている。

ランドクルーザーの先祖に当たるBJ型を含めると、新型モデルは10代目にあたるのだが、なぜ40系から復刻パーツプロジェクトが開始されるだろうか? そこで開発者に真相を直撃したというワケだ。

>>

復刻パーツ第一弾に40系を選んだワケとは!? その答えはユーザーの声が大きかった

開発者によれば「ランドクルーザー40系が大きな転換点であった。ランドクルーザーを語るうえでは欠かせない存在である」という。続けて「24年間生産していたこともあり、今なお世界中で走っている個体も相当数ある。そのユーザーの声を元に選んだ」と語っていた。

現在何台の40系ランドクルーザーが活躍しているのかは不明ながら、おおよそ全体の5%程度残存しているという。その計算でいくならば、不動車か否かにかかわらず今なお5万台程度は残存しているというワケだ。

ちなみに24年間発売していたこと、そして生産終了後も根強いファンが多いため、アフターパーツも比較的多いモデルでもある。

だが、走る・止まる・曲がるといった基本性能を担保するパーツが年々少なくなってきている状況もあり、本家のトヨタとして復刻パーツの販売を決めたのだ。

60系や80系オーナーに朗報! 各歴代モデルのパーツも復刻される見込み

40系以降の歴代モデルも対象となる見込みなのは嬉しいポイントだ

ちなみにこのプロジェクトは40系を皮切りに、他の60系や80系など歴代モデルにも展開される予定である。しかもトヨタ純正とあればユーザーにとっては、これほどまでに嬉しいニュースはないはず。いつサービスがスタートするのか? など今後の動向にも注目だ!

【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】

© 株式会社MOTA