きょう18日(水)は、西日本から北日本にかけての広範囲で雨の降る所が多く、局地的に非常に激しい雨が降る見込み。これまでの大雨で地盤が緩んでいる所も多いため、土砂災害などに、引き続き厳重な警戒が必要だ。
　前線が北上する関東付近は、南部を中心に晴れ間が戻るとともに、真夏の暑さが戻ってくるため、熱中症に注意したい。

大雨続き　土砂災害の危険度が急激に高まるおそれも

　きょうも、西日本から北日本の広い範囲で雨が降り続く見込み。東海から西日本にかけてと、甲信、北陸、北日本では、局地的に非常に激しい雨の降る所もありそうだ。特に、きょうは九州南部や四国、東海といった太平洋側で雨の量が多くなる見通し。
　前線の停滞による雨が降り始めて1週間、すでに記録的な大雨になっている所も多く、西日本や東日本では、土砂災害の危険度が非常に高くなっている所もある。

　また、今後の雨の降り方によっては、土砂災害や洪水の危険度が急激に高まるおそれもあるため、引き続き、土砂災害などに厳重な警戒が必要だ。落雷や突風、また強風にも注意したい。

晴れる関東付近で真夏日復活　南風の吹き込む地域で気温上昇

　前線が北日本まで北上するため、関東付近は南部を中心に、晴れ間が戻る見込み。ただ、不安定な空模様で、北部を中心に、にわか雨の降る所があるため、洗濯物の外干しは、空模様に注意したい。
　久々の日差しに加えて、南寄りの風が吹き込むため、気温が上昇し、関東平野部では、最高気温が30℃を超え、真夏日になる所が多くなりそうだ。東京は真夏日になれば1週間ぶりのこととなる。 　また、最高気温を全国的にみると、南風の入る関東や東北南部などで30℃を超える他は、30℃に届かず平年を下回る所が多い見込み。

あす19日(木)以降は、前線の活動が次第に弱まる見込み

　あすも東海から西日本で、局地的に激しい雨が降る見込みだが、前線の活動は、あす以降、次第に弱まる見込み。週末にかけては、西日本でも晴れ間と厳しい暑さが戻ってきそうだ。大雨が峠を越えるまで、今しばらくは安全な場所に留まってほしい。雨が弱まったり、止んだ後に災害が起こる可能性もあるため、今後も土砂災害などには警戒が必要だ。
　また、疲労がたまっている所に、週末は暑さが戻ってくるため、体調管理にも十分な注意が必要になる。

（気象予報士・海老原美代子）