右ふくらはぎ痛で離脱中のトラウト グラウンド上での練習を再開

右ふくらはぎ痛で故障者リスト入りしているマイク・トラウト(エンゼルス)が戦列復帰に向けて大きな一歩を踏み出した。日本時間8月18日のタイガース戦の試合前、トラウトは敵地コメリカ・パークのグラウンドで練習に参加。トラウトはターゲット・フィールド(=ツインズの本拠地)で練習に参加した際、右ふくらはぎの痛みが再発したため、日本時間7月23日以降はグラウンドでの練習に参加していなかった。戦列復帰の具体的なスケジュールは未定だが、一歩前進したことは間違いない。

エンゼルスのジョー・マドン監督は「彼がグラウンドに戻ってきたのは嬉しい」と話しつつも「彼の状態がどうなるかは明日まで様子を見る必要がある。明日以降の予定はそれを踏まえて決めることになる。これまでにも彼が練習を再開したあとに痛みが再発したことがあったからね」と慎重な姿勢。また、トラウトが100%の状態で動けるようになったあと、マイナーでのリハビリ出場で実戦感覚を取り戻す必要があると考えているようだ。

トラウトはまだ積極的な走塁練習には取り組んでおらず、チームメイトとのストレッチ、キャッチボール、そしてセンターの守備位置での捕球練習くらいに制限されている。ただし、ジョギング程度の動きは問題なくこなしており、少しずつ練習の強度や種類を増やしていく予定となっている。

現在、エンゼルスは故障者リスト入りしているトラウトとデクスター・ファウラーがチームに帯同しているが、マドンは「彼らが遠征に参加してくれるのは素晴らしいことだ。チームの雰囲気はこれまでに監督を務めたチームのなかで一番いい」と話している。トラウトが試合中にダグアウトに座り、チームメイトに声援やアドバイスを送ることがチームに好影響を与えているという。

「トラウトとアンソニー・レンドンが故障し、ファウラーはシーズンのほぼ全部を棒に振ることになった。現在に至るまでのあいだに、うまくいかないことがたくさんあった」と今季の戦いを振り返ったマドン。その一方で「それによって出場機会を得た選手たちは今季、そして来季に向けてそのチャンスを最大限に生かしてくれていると思う」と手応えも感じている。トラウト不在の状態で戦ってきた3ヶ月間は決して無駄にはならないはずだ。

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