新日本プロレス「SUPER Jr.TAG LEAGUE」を制したエル・デスペラードが、ジュニアヘビー級の底上げを訴えた。
17日の後楽園大会で最終公式戦を迎え、ここまで3勝1敗のデスペラード、金丸義信組は、全勝のIWGPジュニアタッグ王者、石森太二、エル・ファンタズモ組と対戦。一進一退の攻防の末、金丸がローブローから横入り式エビ固めで石森を丸め込み3カウントを奪取した。直接対決の優劣により逆転優勝を決め、ジュニアタッグ王座挑戦を表明した。
ベルト奪回のチャンスを得たデスペラードだが、石森組との王座戦は今年だけで3度目となることに不満もある。「またかよって感じじゃない。タッグはもちろん欲しいんだけど、これだといつまでも変わらない。俺が何を見ているのかって、ジュニア全体の新しい景色。はっきり言って今のままじゃ頭打ちだよ」と吐き捨てる。
それだけに、長年ジュニアタッグ戦線をけん引したYOH&SHOの「ロッポンギ3K」解散は歓迎すべき出来事だという。「(マスター)ワトと元3Kに対して『頑張れ』じゃなくて『お前らつまんないから早く面白くなれ』と。自分がさんざん時間がかかったのは棚に上げるけど」と身内に猛ゲキを飛ばした。
「今って新日本対新日本以外、連合軍じゃない。今、新日本に上がれてる選手は何人いる? その中で絶対に新日本の方が面白い試合を見せてやるって気概を持ってやってるやつが何人いる? そういうマジな危機感はある。お前らが変化しないと、いつまでたっても同じ絵しか見えねえぞ」
デスペラードが投じた一石により、新たなうねりが生まれるのか注目だ。