東京五輪ソフト女子 金メダルに貢献 藤田倭さん 佐世保市民栄誉賞授与へ

 長崎県の佐世保市市民栄誉賞審査会(会長・木村勝彦長崎国際大副学長)は17日開き、同市出身で東京五輪ソフトボールで金メダルを獲得した藤田倭(やまと)さん(30)=群馬県高崎市在住=に市民栄誉賞を贈るよう朝長則男市長に答申した。
 藤田さんは市立崎辺中卒。東京五輪では3試合連続の本塁打など投打に活躍。決勝でも適時打を放つなど金メダルに貢献し、最優秀選手(MVP)に選ばれた。
 審査会は市長の諮問機関で、非公開で審査。木村会長によると、審査では藤田さんの金メダルとMVPを獲得した実績を評価。市内の子どもたちに夢や勇気を与える存在であることも含めて満場一致で決まったという。
 答申を受け朝長市長は「東京五輪での活躍は市民としてもうれしく、誇りに思う。佐世保の子どもたちが志を持ってスポーツに励むことにつながると思う」とたたえた。
 市は11月以降の表彰式開催を予定している。同市の市民栄誉賞は2004年の創設以来、アテネ五輪野球銅メダリストの城島健司さん、九州文化学園高バレーボール部監督の井上博明さん、ロンドン五輪アーチェリー銅メダリストの早川漣さんに贈った。2度のグラミー賞を受賞した小川慶太さんへの授与も決まっている。

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