韓国が子供向け「はじめての防衛白書」の竹島表記に猛抗議 ネットで「大人げない」の声

竹島問題には過敏だ(ロイター)

東京五輪ホームページにおける竹島(韓国名・独島)表記をキッカケに改めて領土問題がクローズアップされたのは記憶に新しいが、今度は韓国側が16日に公表された「はじめての防衛白書」の竹島記載に反発を強めている。

「はじめての防衛白書」は、先月に公開された2021年版「防衛白書」をもとにし中国や朝鮮半島など、日本を取り巻く安全保障環境の現状や自衛隊の取り組みなどイラストやわかりやすい表現を使用して説明。同白書自体は、1976年から毎年公開しているが、小学校高学年から中学生を対象としたバージョンは、今回が初めての試みとなった。

「防衛白書」では竹島を日本固有の領土とし、韓国側による同島周辺海域での軍事訓練については「韓国防衛当局による否定的な対応が続いている。引き続き韓国側の適切な対応を強く求めていく」などと表現したが、「はじめての――」は日本地図に竹島が表記されただけでこの領土問題への言及はない。

そんな中、韓国紙「東亜日報」によると、今回の公表を受けて韓国外務省は「独島は歴史的、地理的、国際法的に韓国固有の領土。これらの私たちの立場に照らして合わせると(はじめての防衛白書に込められた内容を)到底受け入れることはできない」と声明を発表。竹島表記の削除を求めた。“子供向け白書”にも強硬姿勢の韓国にはネット上で「大人げない」という意見も上がっている。

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