韓国バレーボール“いじめ双子姉妹”が来年のアジア大会で復帰か 名監督が示唆し物議

韓国バレーボール界が揺れている(写真はイメージ)

韓国のバレーボール選手で学生時代のいじめ常習が発覚した李在英(イ・ジェヨン=24)と李多英(イ・ダヨン=24)の双子姉妹をめぐり、元同国バレー代表の曺恵貞氏(チョ・ヘジョン=68)の発言が波紋を広げている。

2月に被害者の告発によって中学時代のいじめの実態が明るみに出た姉妹は、猛批判を浴び、代表資格もはく奪されて東京五輪出場はかなわなかった。さらに所属チーム(興国生命ピンクスパイダーズ)から自由契約となり、国内移籍が難しいことからPAOK(ギリシャ)移籍を目指しているが、同国バレーボール協会は国際移籍同意書を発行するつもりはなく、事態はスポーツ仲裁裁判所(CAS)に持ち込まれる可能性もある。

そんな中、曺氏は韓国放送局「聯合ニュースTV」で、2022年の杭州アジア大会で代表が結果を残せるかについて問われると「私の希望としては、李在英と李多英がしっかり反省し、もっと成熟した上で代表に合流し欲しい。良い成績を出せると思う」と発言した。

曺氏は現役時代、76年モントリオール五輪で韓国の球技種目史上初となる銅メダル獲得。引退後は指導者に転身し、10年に韓国Vリーグ・GSカルテックスで同国プロスポーツ史上初となる女性監督に就任するなど、バレーボール界の〝レジェンド〟だが、今回の発言がいじめ問題を抱える双子姉妹を擁護したとして問題視された。

また東京五輪4位で盛り上がるバレー人気に水を差す行為だとしても批判を浴びている。

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