松岡昌宏、「密告はうたう」共演の後輩・戸塚祥太からの「女性だったら完全に落ちる」の言葉に赤面!?

WOWOWで8月22日から放送・配信がスタートする「連続ドラマW 密告はうたう 警視庁監察ファイル」(日曜午後10:00)の完成報告会に、主演の松岡昌宏、共演の泉里香、池田鉄洋、戸塚祥太と、内片輝監督が出席した。

本作は、伊兼源太郎氏の同名ハードボイルド小説が原作。4万人を超える警視庁職員の不正を突き止める警視庁人事一課(通称・ジンイチ)の監察係を舞台に、ある事件の捜査中に後輩刑事を殉職で失い、捜査一課からジンイチに異動となる主人公・佐良正輝に松岡が扮(ふん)する。さらに、佐良の元同僚でジンイチの監察対象となる運転免許試験場職員の皆口菜子を泉、佐良とバディを組む監察係長・須賀透を池田、佐良の眼前で殉死し今もたびたび幻影として姿を現す後輩刑事の斎藤康太を戸塚が演じる。

特殊な部署を題材にしたドラマだけに、松岡は「今回のドラマは、ちょっと僕らが知らないような世界が舞台で、撮影前にどんな世界なのかの資料をいただきました。普段から役というものにアプローチする際には資料などは読まないのですが、今回は資料に目を通さないと分からないぞという世界」と紹介。撮影前には「脚本自体もお恥ずかしい話ですが、6回くらい読み直してやっとその世界を理解したような感じです。ただし、ストーリーはとても分かりやすいので、引き込まれるところがありました」と熟読したうえで取り組んだそうで、「基本僕は自分に似た部分を見つけてつなげていくような芝居をするのですが、この佐良という男については共通点が全く見当たりませんでした。さあどうしようかということで、0から作り上げましたが、そういうアプローチは楽しかったです」と新たな挑戦を楽しんだようだ。

恋人を失い、かつての同僚に機密情報漏洩の疑いをかけられるという難役に挑戦した泉は「コウカクをされる役なので、カメラや佐良の姿も遠く、いつどこで自分が撮られているのか分からない状況でした。監督からの『感じろ』という指示をいつも心に留めて演じました」と振り返り、初挑戦となったアクションシーンについては「クランクイン前からご指導いただいたアクションの先生と、現役のプロレスラーの方のご協力の下、人生初の関節技に成功することもできました」と話した。それに対して、内片監督は「泉里香ではなく、皆口菜子がおかれている状況について感じろという指示を毎日出していました」と、撮影中のやりとりを明かした。

須賀は“首切りのプロ”と呼ばれるクールな役柄で、演じた池田は「首切りのプロであり、尾行のプロでないといけない役です。捜査一課もプロなのに、そこを上回らないといけない。監督からはとにかく存在感を消してほしいというオーダーを受けました。これまで役者としていかに目立とうということだけを考えていた男なので、自分からはとても遠いキャラクターでした。そういう意味では正直とてもつらかったのですが、松岡さんと一緒に常にチャレンジしていく現場ということもあり、毎日ワクワクしながら撮影していました」と当時の心境を述べた。

そして、戸塚はジャニーズの先輩である松岡との共演に「勉強することばかり。松岡昌宏さんは撮影現場でもずっと松岡昌宏さんとして存在していて、でもいざ本番に入ると役に入る。それってどうやるの?と。これがスターかと、リアルに感じました」とリスペクト。それに対して、松岡は「彼は的確にいいところを見てますね。僕の辞書には謙遜という文字はないので、彼の言葉をそのまま受け取ります(笑)」と饒舌で、周囲を笑わせた。

戸塚は、松岡との撮影を振り返り「満月の夜に撮影した際に、松岡さんが『満月だな』と。それに僕も『見えますね』と話を合わせたんですが、実は僕の場所からは上半分しか見えなかった。そうしたら『そこからじゃ全部見えないだろ』と僕の手を引いて見える場所に移動してくれました。これが女性だったら完全に落ちています」とほれぼれ。加えて「海に入るシーンでの松岡さんが格好よかった」(泉)、「年下だけれど頼れる兄貴」(池田)と共演者から絶賛されると、松岡は赤面していた。

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